2012年5月26日土曜日

初めての病院

CPU(私立救急センター)で点滴治療を受ける


今回は、キンシャサ滞在で初めての病院行きのことを書いてみようと思う。

この前の日曜日は、キンシャサ・オープン・ゴルフ開催中ということで久しぶりにのんびりした朝を過ごした。
午後から1時間だけゴルフの打ちっぱなしの練習に行ったほかは、夜の来客のための食事準備をする。

そして、さあまた1週間がんばるぞ、と思って月曜の朝目覚めたら、ドシャ降りの大雨。
しかも、乗り合いバスが全く動いていないと家政婦のフロランスから電話が入る。半信半疑ながら、バスが動いたら来るようにと伝えたが、結局、その日は彼女は現れなかった。

事務所からの夫の電話で、キンシャサじゅうの乗り合いバス運転手のストで交通機関がマヒして動いていないことを知った。
乗り合いバス運転手の運転モラルの悪さに警察の取り締まりが入り、それに抗議した運転手たちのストだということだった。

確かに乗り合いバスはぎゅうぎゅう詰めに乗客を乗せて、ガラスが割れていても扉が半開きでも、まだ乗客が乗り込んでいなくても発車して、我先にと渋滞の道をかすめ通っていく。
そんな乗り合いバスのことを、キンシャサの人々は” Esprit de Mort ”(死の霊魂)と呼ぶのだそうだ。
死を覚悟して乗るほど乱暴な運転ということなのか。

運転手側にしてみれば、バスの持ち主に割の合わない高い賃料を払わないといけないから、なるべく多くの乗客を乗せ、なるべく多く循環回数をこなしたいと思うのだろう。いくら警察がモラルを改めるよう注意を促したところで、だったら我らの生活を保障してくれるのかー!!と怒りが爆発するのも理解できないでもない。

そして火曜日。
今日は、乗り合いバスもそしてタクシーまでもが動いていないとフロランスから電話を受ける。
しかたがない。バスが動いたら来るように言って電話を切ってから、そうだ!丸3日間、掃除していないことに気づく。
それから部屋じゅう、窓枠じゅうに汗だくで、普段は使わない掃除機をかけた。
結局、フロランスは2時間近くかけて徒歩で我が家に到着。洗濯物のアイロンかけが溜まっているから来たとのこと。思わず、”Bienvenue!”(ようこそ!)

それからだ。お腹がゆるくなり、熱っぽくなったのは。

高熱ではないが、節々が浮いた感じだ。キンシャサではちらほらとマラリア発生の話を聞く。
夜、我が家に常備していたマラリア判定キットを試してみることにする。
針で指先を突いて垂らした血をキットの中の受け皿に注いだ。このセット、デンマークの製薬会社の製品だが中国製だ。小学校の時に毎月届くのが楽しみで、将来はキュリー夫人のような科学者を夢見た、学研の「科学」の付録のようで懐かしさが湧いてくる。
マラリア判定は「白」だった。
そんなに熱は高くないから、一晩、様子を見ることにする。

そして水曜日。
フロランスは普段どおりに到着する。交通機関の混乱はまだ少し続いているようだ。
やっぱり、お腹の不調と発熱が続く。夫が、病院に行ってみようと言い出す。
キンシャサには、月に1人分50USドルを払い続けると24時間体制で診療を受けることが出来る病院があり、わたしたち夫婦はそれに加入していた。夫が事務所から早めに帰宅してから出発する。

キンシャサのごみごみしたバザール界隈、サンポール書店の近くにその病院はあった。
CMK(Centre Medical a Kinshasa)の中にある救急センター、CPU(Centre Prive Urgence)に行くように指示され、入り口に到着。午後4時半。

どのくらい待っただろう。現れた医師は、何とびっくり、知り合いのフランス人だった。
医師から喉が真っ赤だと言われる。
マラリア判定キットで検査したらマラリアではなかったことを伝えると、医師はあれはあてにならないと言う。
マラリアを含めた血液検査、便検査、胸のレントゲン、血圧を調べ、結果が出る間、脱水症状のための点滴を受けることになった。
それが、冒頭の写真だ。
看護士もテキパキと働き、施設内も清潔だといえる。(ただ、レントゲン機械だけは古かったけど。)
ちょっと安心。

検査結果が出て、何も問題になる項目はないとのこと。
今、キンシャサで流行っているという感染症だろうということで、処方箋をもらう。支払いは不要だった。
夜10時まで開いている、町の薬局で抗生物質と下痢止めを買って帰宅したら、夜9時近かった。

疲れが出たのかな。先週は1週間のうち、2日もゴルフへ行き、1日に2コース回り(その上、人の1.6倍は確実にクラブを振りまくり)、という驚異的なことをしたり、来客もあり、部屋じゅう窓枠じゅう掃除機をかけたりもした。
ちょっとがんばり過ぎたかも。

20年前のアフリカ滞在のときとは違うんだから。自分でも絶叫するほど、驚きの年齢になっている。

ペースダウンして、キンシャサ生活を楽しもう。

4 件のコメント:

  1. 私も体調を崩していました。季節の変わり目というのも
    あるのかもしれません。
    コンゴ人いわく、「季節が変わった」とのことです。

    清水

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  2. コメントをありがとうございます♪
    先生も体調を崩されていたのですか。どんなときも♪我が家のドアをノックしてください。
    ホントに季節が変わりましたね♪
    今日は道端でおいしそうなオレンジの山盛りを見ました♪

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  3. 寛子さん、疲れがでたのでしょうか。
    その後いかがですか?
    キンシャサ在住日本人のおかんはみんなから頼りにされてますからねぇ。
    これからはオレンジの季節なんですね♪

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  4. チェロ子さん♪コメントをありがとう♪
    キンシャサは、爽やかな季節になりました。
    すっかり元気になりました♪
    おかんは、みかん食べてマイペースで進みます。

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