KINSHASA GOLF CLUB の入り口 |
KINSHASA OPEN 前夜祭 |
総勢何人の参加だったのだろう。ここのクラブ会員だけで130人が参加したと聞く。その上に、国内南部のルブンバシから、また海外からカメルーン、隣のブラザビル・コンゴ(という言い方をするそうだ)などからも来場し、プロも15人が参加していたそうだ。
ハンデによって3グループに分けられていて朝7:30~13:30の間に順次スタートする。
ゴルフクラブのキャディーたちにも参加権利はある。参加費用が高いから、いつも付くパトロンに援助をお願いするキャディーもいた。ちなみにわたしのような下手くそも参加可能だとのこと。
参加費用は、3日間でランチ、キャディー代、飲み物代含めて150ドル。参加賞にオリジナルポロシャツが2,3枚付いたようだ。
開催2週間前くらいから、ゴルフ場の壁のスポンサー広告のペンキ塗り直し、パイヨットのわら葺屋根張替え、芝生手入れ、植木手入れなどが始まり、前々日にはゴルフ場のテラスの椅子とテーブルがスポンサーのハイネケンビールのものに総入れ替えされたり、テントが各所に張られたりして準備が着々と進められた。
表門とゴルフ場入り口にはビーチボール様のアーチで飾り付けられ、観ているだけでお祭り気分が高揚してくる。
スポンサーは新しく、ハイネケンビール、CCT(通信会社)、BCDE(銀行)となり、ゴルフ打ちっぱなしのボールカゴ、キャディーユニフォームなども新しくなっている。
コースの途中には、キンシャサの高級ホテル”メムリン”や、オランダの商船会社”Nile Dutch”などの垂れ幕が置かれている。
わたしは、オープン前日のゴルフ場の光景を見ていて、小学生のころの運動会前日のお祭り気分を思い出していた。運動神経の鈍いわたしでも、運動場に白ラインが引かれたり、生徒待機席、父兄観客席にロープが張られ、入退場門が飾り付けられ、翌日の運動会を想像してわくわくしていた。
まさに、ゴルフ場の人々は、多分あの時と同じ、高揚した幸せ気分で浮かれている。
余興として、前日の17日午後からは、8番ホールでドラコン大会が企画された。
男女ひとりずつ2回ティーアップして球を打ち、機械で距離を測って競う、お祭りゲームのようなものだ。
その日、わたしは日本人仲間数人と午前からランチを挟んで2ラウンド回っていたが、最近、周囲から、さんざんフォームの姿勢が悪いだなんだと言われて頭が混乱状態だった。
他の人たちのフォームを見て研究しよう、そう思ってドラコン会場に赴き、参加女性のフォームを見ていた。
きれいなフォームの人、独特のフォームの人。それぞれの打ち方があっていいのだ!どんなフォームであれ、皆さん飛ぶわ,飛ぶわ!!老若男女、我こそは、という人ばかりが参加しているのだから当然なのだが。
参加賞なのだろうか、赤いリボンのパナマ帽を粋に被って登場するムッシュたちが目に付く。
14歳だというアメリカンスクールの男子生徒が登場すると、”将来のタイガー・ウッズー!!”とアナウンスされ、一際大きな拍手がおこる。
わたしと夫が見ていると、すみません、と言ってひとりの中国人女性が頬を上気させてデジカメを構えて私たちの前に来た。さきほど、挨拶された女性だ。その男子生徒と夫は以前、コンペで一緒に回ったことがあり、ゴルフがとても上手だと絶賛していた。コンゴ人の父親と中国人の母親のハーフだと話していたそうだ。
あれ?ということは?
あなたの息子さん?はい、そうです。ゴルフがとっても上手だと夫から聞きましたよ。ありがとう。
クリクリ巻き毛のハンサムな浅黒の少年だ。
ところで、あの少年のお母さんはいったいどこでお会いした女性だったっけ???
ずーっと考えて、その日の夜にふっとひらめいた!
そうだ、前日にIWC(国際女性クラブ)のランチ会で行った中華料理レストラン”JIN YAN”のマダムだった。
JICAの近くにある中華屋なので”チカチュウ”という愛称で日本人の間で知られている。他に建物にピカピカ点滅ライトの電飾のある中華レストランは”ピカチュウ”!もちろん、日本人間だけでの愛称だ。(ちなみに、キンシャサには中華レストランが6店もある。)
さて、そんなゴルフゲームで盛り上がった前日の夜7時から、クラブのホールで前夜祭カクテルパーティーが催され、ゴルフクラブ会員全員が招待された。
ドラコン大会参加者は皆、赤リボンのパナマ帽で盛り上がっている。本当に陽気で、明日からのオープン・ゴルフを心待ちにしているのが伺えて楽しい雰囲気がみなぎっている。
日本人で一番ゴルフが上手でゴルフに対する真摯な姿勢が素敵な柳田さんと、わたしたち夫婦で参加した。
同じテーブルに、BRARIMA社の社員が来ていた。夫の好きなPRIMUSやハイネケンビールの製造会社だ。わたしたちがBRARIMA社を見学したいというと、わたしに電話してください、と言って電話番号と名前を残してくれた。彼のおじさんが日本に勉強に行っていたことがあり、日本びいきのコンゴ人男性だった。
アメリカ大使館勤務だという若い男性や、妻子を本国に残して単身赴任だという韓国大使館勤務の男性とも同じテーブルになった。この二人は、翌日からのオープンゴルフに参加するのだという。
アメリカ大使館員の男性は、金曜日は有給休暇を取っての参加だそうだ。
夫がしきりに羨ましがる。
来年は参加したいなあ、とつぶやいている。
またまた脱線するが、キンシャサのアメリカ大使館はモダンな7階か8階建ての白いビルが丸ごとだ。他にも米国国旗がはためく区域もあり、モブツ前々大統領の時はCIAが暗躍していたり、コンゴの地下資源を自在に操っているとか何とか(第2次世界大戦時の長崎原爆の材料はコンゴからのものだというのは有名な話だ。)。
英語の勢力も伸び、先週の仏語授業で、先生は現在、コンゴでは英語を話せないと仕事は無い、と断言した。そんなアメリカ大使館にはいったい何人のアメリカ人が勤務しているのかと訊くと、60名かな、80名かな、よくわからないという返答だった。
日本大使館は日本人の勤務者は10人もいないと思う。
さて閑話休題。
金、土、日、とオープンゴルフ大会は盛況のうちに進んだ、らしい。
わたしは、日曜日にゴルフ場に行ってみたが、コースを終了したゴルファーたちがテントの中でリラックスして自己成績を見せ合って、ビールで喉を潤していた。3時で試合は終了だと聞いて、わたしたちはコースを回る予定でクラブに行ってみたのだが、結局4時になっても試合は続いていて、コースを回ることはできなかった。
また来年♪
来年のキンシャサ・オープンのときは、わたしたちはどこにいるのかな。
はて。わたしや夫は、参加することができるのだろうか♪♪
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