2015年4月5日日曜日

こぼれ話 12 : アフリカに300万着届けよう プロジェクト~ UNIQLO RECYCLE

UNUQLO RECYCLE プロジェクトチラシ(表)
UNIQLO RECYCLE プロジェクト チラシ (裏)

先日、ユニクロショップで買い物をしたとき、レジのところで、このようなチラシを発見した。

ユニクロは、2006年からUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の協力のもとに、"UNIQLO RECYCLE" プロジェクトを始動しているのだそうだ。
対象の服は、ユニクロで販売した全商品。良い状態で届けるために洗濯してから、店頭まで持ってきてください、とチラシで呼びかけている。
とても良い活動だなあ、とわたしは深く共感してしまう。


ユニクロはこれまでに22か国のアフリカの国々服を送った実績を持つのだと書かれている。
現在、アフリカ大陸には54の国が存在する。
チラシ裏のアフリカの地図に、UNHCRから要請を受けている10か国の必要数が記されている。
そのうちの一つ、コンゴ民主共和国は最多の155万点。
これは、それだけ、人口が多いことを表しているのだと思われる。
国土面積にしても、アルジェリアに次いでコンゴ民主共和国は2番目に大きいらしい。
小さな国土のウガンダの要請点数は、次に多い121万点。
ウガンダにはあしなが育英会事務所があるからかもしれない。


アフリカは、常夏だから、フリースなどの防寒服は不要なのではないかと思うなかれ。
かれらにとって、防寒着も必需品なのだ。
20年前にいた中央アフリカ共和国でも、コンゴ民主共和国でも、季節によっては朝晩の冷え込みはしっかり感じていた。
ましてや、現地のアフリカの人々には、耐えられない寒さのようで、夜の警備員たちは、たき火を囲んで、さらに分厚いコートを着込んでいた。
キンシャサ滞在中のわたしのフランス語のおしゃれな女性の先生は、"La saison seche, c'est l'hiver pour nous."~乾季はわたしたちにとっての冬なのよ~と言って、秋冬のおしゃれを楽しんでいた。

アフリカの大都会、キンシャサには、おしゃれを楽しむ人たちをたくさん見受けた。
スペイン?だかの若者のリーズナブルな値段でおしゃれを楽しめるブランドのお店もキンシャサの大通りに店舗を構え、キンシャサの若者たちで賑わっていた。

UNIQLOさんにひとつ、提案!
確かにコンゴ民主共和国の国土は広大で、東部では今も治安の不安定な地域もある。
大都会、キンシャサには物乞いのストリートチルドレンも見かける。
それでも、普通に平和に暮らすアフリカの人々もたくさんいる。
そういう人々と、そろそろ、店舗で商売を展開する、対等な関係を持ってはどうだろう。
ヨーロッパ、アメリカ、と店舗を広げてきて、さあ、アフリカの大都会キンシャサに上陸、というのもありかなあ、なんて、わたしは思うのですよ、UNIQLOさん。