2013年12月25日水曜日

キンシャサのクリスマス風景

今日は、クリスマスイヴ。
世界でどんな時間が繰り広げられているのだろう。

キンシャサは、いたって長閑。
同じ国内の東部で起こっている悲惨な戦闘状況なんて、キンシャサにいると微塵も感じられない。
買い物に出ると、通りすがりの人々が、「Bonne fete!」,「おめでとう!」と言い合っている。


キンシャサ中央駅前の広場は、この一年で、とてもきれいに整備され、噴水の二角に向き合うようにブロンズのライオン像が立っている。コンゴの有名な彫刻家、Liyoloさんの作品だ。
今年はクリスマスツリーが立たないのかなあと思って寂しく広場を見ていたら、20日、帰宅した夫から駅前広場にツリーが立ったことを知らされた。
よかった!
なんだか、ここに立つクリスマスツリーはキンシャサの平和の象徴にも思える。

キンシャサ中央駅前広場のメインクリスマスツリー


キンシャサ中央駅前広場噴水横にもう一本のツリー準備中


今年は、キンシャサの街中にクリスマスの飾りつけが少ないように思えた。

最初に見たクリスマス飾りは、市内中央部にあるCity Marcketというスーパーマーケット内だった。


City Marcket内で、ツリーとコンゴ女性の対比がおもしろい?


今月初めに友人たちとお茶に行ったヌーベルパティスリーというカフェ店内にもピンク色のクリスマスツリー飾りを見つけた。

ヌーベルパティスリー店内


さらに数日経って、しょう子さんから教えてもらった焼き鳥屋に行った。
”ママン・コロネル”という店で、夫が、中央アフリカ、バンギ時代によく行った”ミランデラ”のようなところだよ、きっと、と言ってゴルフ帰りに行ってみたのだった。

日暮れてからの焼き鳥屋外テラス

日が暮れてから入った店内にはきらきらと光るクリスマスツリーが飾られていた。
(夫の予感は当たっていた!この焼き鳥屋のことはまたの機会に。)


さて、さらに数日経って。
もうクリスマス3、4日前だというときに、冒頭のキンシャサ中央駅前広場に大きなクリスマスツリーが設置され、そして、ゴンベ郵便局とキンシャサ教員大学ISPの間を走る道路の緑地帯公園にも、クリスマス準備が整ったのだった。

ゴンベ郵便局とキンシャサ教員大学の間の公園

大小何本かのクリスマスツリーと、トナカイやソリの電飾、そして、人形アニメ映画が映し出されている大型スクリーンも整えられて、クリスマスモード全開だ。
ここにも、家族連れ、カップルたちがそぞろ歩いて楽しんでいた。
平和を絵に描いたような光景が広がっていた。

この緑地帯公園もこの1年の間できれいに整備され、樹木や花が植えられ、ベンチが置かれ、外灯が灯り、噴水が涼しげなきれいな公園だ。
この緑地帯公園のすぐ近く、コンゴ川寄りのところにも、小規模だがやはり噴水のある公園があり、そこにもクリスマスツリーが立っているのを見つけた。


6月30日通りからCityMarcketに入る角に立つ大きなサンタの看板


6月30日通り沿いには、こんなサンタの看板も立っている。
”B.I.C.”とは、コンゴの銀行だ。
キンシャサ中央駅前広場の大クリスマスツリーのスポンサーも、昨年同様,コンゴの銀行
”RAWBANK”だ。

明日12月25日はコンゴでは祝日となる。
だから、今日は我が家の給料日だった。
我が家の家政婦は2日ほど前から鼻風邪を引いている。
それでも、遅刻してでも這うように出勤してきた。
そして、かのじょは言った。
今日は体調が悪いから、アイロンだけかけたら帰ります。
かのじょは給料を受け取ると,帰っていった。

まっすぐに家に帰って、今日も明日も家でゆっくりしていなさいね。
わたしが言うと、クリスマスのために娘たちの服を買いに行かなきゃ・・・。
かのじょはつぶやいた。
まっすぐ帰りなさいと言ってはみたが、着道楽のコンゴの人たちは、クリスマスミサにぱりぱりに着飾って出席することを楽しみにしているはずだ。
そして、プロテスタントのかのじょは、きっと今夜から夜通し、教会で過ごすだろうね。
かのじょを見送りながら、運転手は言うのだった。

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