2012年12月21日金曜日

ヨウムが我が家にやってきた

竹でできた直径30cmほどの円筒形のもの・・・はて、これは??


夫が昨日朝、道路現場事務所に到着すると、上の写真の円筒形のものが立てかけてあったそうだ。

コンゴ人のエンジニアがヨウムを買ってほしいと持ってきたのだった。

”ヨウム”、と聞いて夫は即座に反応。
というのも、キンシャサの我が家のお隣の日本人ドクターが飼っておられるのが、まさに”ヨウム”だからだ。
以前に1週間ほど預かったことがあり、わたしが小学校の時に飼っていた小鳥の可愛らしさがよみがえり、コンゴならではの賢鳥、ヨウムが欲しいとずっと思ってきた。
夫も伝書鳩を飼っていた経験があり、鳥に関しては寛大なところがあった。

円筒形の鳥かごを覗くと、一羽の、お隣さんのところと同じ鳥がいるではないか!
すぐにわたしに電話がきた。

おーい、お隣のドクターのとこと同じ鳥を持ってきているけど、我が家で飼うか!
・・・わーい!
でも、しっかり世話をすると確約できるか?
・・・もちの!ろん!!

ということで、昨夕、ヨウムが我が家にやってきた。
そして、夫は、狭い竹のかごだったらかわいそうだと思って、帰宅途中にあるシティ-マーケットに新設されたペットコーナーへ寄り、さっそくヨウムの鳥かごを買い、それに移して帰って来たのだった。



ヨウムのぽんちゃん



持ってきたエンジニアのおじさんの話によると、このヨウム、生後1年半といい、知人宅で飼っていたから、言葉を話す(リンガラ語?)のだそうだが・・???
交渉の末、わたしたちは80ドルで譲り受けた。

お隣のヨウムのルージュくんと比べると、全体的に小さくて丸っこい。
そして、羽の色のグレーが濃いように思う。
体長25cmくらい。
鋭いくちばし,止まり木をしっかり握る足の4本指の爪はくるりと曲がって長く、まるで魔女のお婆さんのようだ。
威嚇するようにギャアギャアと啼くときに見える舌も、くちばしと同じように黒っぽいグレーだ。
尻尾だけがきれいな緋赤だ。
隣家のルージュくんは、パームの実(朱色のアブラヤシの実)ととうもろこしを食べるが、我が家のぽんちゃんもパームの実をむさぼり食べる。
だから、うんちも立派!だ。
このパームの実の朱色が、ヨウムの尻尾の赤色を鮮やかにするのだと聞いた。

えさを食べる時だけかごの下に下りてくるが、それ以外は、上手にかごの側面をよじ登って,上部の止まり木にとまっている。

いつだったか、コンゴには賢猿のボノボに、賢鳥のヨウム、それから京都大学国費留学生だったキンシャサ大学教授のボンバ先生が研究するタンガニーカ湖の賢魚・・・と、賢い動物が3種もいるのに、コンゴ人ときたら・・・、とぼやき合ったことがあったが、コンゴには独特の賢い動物が生息しているのだ。

昨夕、夫の帰宅を待つ間に我が家のリビングの窓から外の景色を見ていたら、尻尾だけ赤いグレーの鳥が数羽、高い木の枝から枝へとゆっくり飛んでいた。
こんなにも野生のヨウムが飛び交っているとは!驚きの発見だった。


”Wikipedia”によると、この”ヨウム”は、オウム目インコ科。
学名 Psittacus erithacus。
英名 Grey Parrot。
体長33cm。体重300~500g程度。
生息地により大きく異なり、コンゴに生息するものは大型の傾向にあるそうだ。
アフリカ西海岸の森林地帯、ガーナからビクトリア湖周辺、アンゴラ共和国からコンゴ民主共和国など、低湿地の森林から高地の森林などに分布すると記されている。
平均寿命は何と50年前後だそうだ。(ボノボの寿命とどっこいどっこいではないか!)

噂どおり、知能が高く人の言葉をよく覚えるのだそうだ。
人の言葉を真似るだけでなく、言葉の意味を理解して人とのコミュニケーションをとる能力がある、とも。
型はめパズルもこなすともいう。
生涯に2度の反抗期を持つことも知られていて、実際、お隣のルージュくんは只今、反抗期なのだそうだ。

我が家のぽんちゃん、昨日は、狭苦しい円筒形の竹かごに入れられて、大勢の事務所の人たちに覗かれ、がたがた揺られて我が家の到着するや,ぽんちゃん、ぽんちゃんと聞きなれない呼び名で呼ばれ、「ボク、ヘトヘト」と言わんばかりに、まぶたがとろりと閉じかけていた。
そして今朝、わたしが2本の指でとうもろこしの粒をつまんでくちばしに持っていくと、ちゃんと食べてくれた。
でも、ちょっとくちばしが当たると痛かったので、わたしは掌にとうもろこしを一粒載せてみた。
すると、わたしの左薬指付け根を足の爪でガリーっと引っかいて掌に載って、とうもろこしの粒をくわえたのだった。
痛いっ!!

見事にやられた。
ヨウムは、知能が高い分、神経質なところもあるそうだ。
慣れるまでに時間がかかるだろうが、良い友達になれたらなあ。
言葉でコミュニケーションが取れるくらいになったらかわいいだろうなあ。
でも、ぽんちゃん、わたしより何十年も長く生きるんだ!

お隣のドクターが言われた。
遺言書にヨウムの預かり先のことも書いておかないといけまんせんねえ。

2 件のコメント:

  1. ようこそ、ポンちゃん!
    会いにいくからね~❤
    それまでに「おはよ」って日本語覚えてね。

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  2. チェロ子さん、コメントをありがとうございます。
    たくさん話して、たくさん歌を歌って、たくさん遊んであげてるのに、まだ話しません。でも、ここ2,3日、わたしの口元をじっと見て、口をぱくぱくさせ、舌を動かすようになりました。
    かわいいよー!!
    チェロ子さんの歌を聴かせてあげてね!

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