2012年7月22日日曜日

コンゴ料理 Maboke - マボケ -

コンゴ料理Maboke(左)

夫が携わるプロジェクト、”ポアルー道路改修工事”の一期区間工事が完了し、いよいよ二期工事が始まった。
それを受けて、20日、金曜日の夕方、夫の会社の現地スタッフ全員が就業後、事務所に集まり、慰労感謝夕食会を開いた。

わたしも招かれ、バナナをたっぷり混ぜ込んで焼き上げたバナナケーキを作って現場事務所を訪ねた。事務所は総勢10人のスタッフで、皆、和気あいあいとしたとても良い雰囲気だ。

到着すると、女性事務員と女性掃除婦(どっちも名前はミレイユ!)が市場で買ってきた現地の料理をテーブルにきれいに並べていて、乾杯のビールが数種類置かれ、慰労会が始まろうとしているところだった。

上の写真の右の皿に載っているのは、時計に見立てて12時の位置から、唐揚げ風鶏肉、川魚の炭火焼き、マニョックを蒸したもの(夫の発音だとShokuwan。??。 白い輪切りのもの。一見、ちくわ麩みたい。)、バナナフリッツ、ポテトフリッツだ。どれもおいしい。

そして、左の皿に載っている、大きな葉っぱで包まれたものが、”Maboke” だ。日本のちまきの親分みたいな感じ。
新生児の頭くらいの大きさがあるかもしれない。
コンゴ料理の中で、わたしがいちばん食べてみたかったのが、Mabokeだった。


Maboke 葉っぱを開くと・・


"Maboke" は、リンガラ語だそうだ。
用意されていたMabokeは、川魚のキャピテンだった。ほっぺたが落ちそうなくらい美味しい!!
包む葉っぱが大きすぎて魚が小さく見えるが、キャピテンはとても大きな川魚だ。

今日のMabokeはキャピテンだけど、豚肉のもあるよ。そして、ヘビのMabokeもね。
コンゴ人技師のおじさんが説明してくれる。

Maboke は、大きな葉っぱ5枚で包まれていた。
おじさんは、森の木の葉っぱだよ、と大ざっぱな説明だったが、フランス語の先生に尋ねると、市場に行けば、Maboke用の葉が売られているそうだ。特別に、この葉っぱでなければダメだ、ということはないようだ。
味付けは、油(これも普通の油で良いようだが、ピーナッツ油などが使われるようだ。)、塩、たまねぎ、にんにく、キューブマジック(スープストック?)、白胡椒、なのだそうだ。しょうゆ味が見え隠れする感じだけど、しょうゆはもちろん使われていない。
わたしのMabokeには、赤い小さなピーマンみたいなのが入っていたが、アフリカの赤唐辛子なのかな。

まず、肉か魚を生のまま調味料と共に、数枚の大きな葉っぱを放射状に重ねた上に入れて包み、茎を合わせて葉の上部と茎の狭間部分を紐で結わえて中身を封じ込み、まずフライパンに水を張って熱し、そこにMabokeを入れて蒸す。
水が無くなると、次に鉄板で焼く。そのとき炭火で焼くととても美味しくなるということだ。

フランス語の先生の話では、Mabokeは、この国ではとてもポピュラーな料理だそうだ。でも、値段が高いから、特別な時にしか食べられないのだ、とも。
慰労会でのMabokeは、1個五、六千コンゴフラン(五百円くらい。)だったとか。我が家の忍者ハッタリくん(!)は言っていた。

また、フランス語の先生に、へびのMabokeもあると聞いたことを伝えると、びっくりして、キンシャサではへびは食べないとのこと。
中アではヘビを食用としていたことを話すと、なるほど、バンギは赤道州(コンゴ民主共和国の北部の州。中アとはウバンギ川で国境を接している。)と隣同士だから、ヘビなどの動物がたくさん棲息しているんだね、ということだった。


中央アフリカ共和国の北部を旅したときに食べた、ピーナッツペーストと砂糖、生姜で煮た鶏肉料理の味が忘れられなくて、日本でも瓶詰めのピーナッツバター(砂糖入りのパンに塗って食べる瓶入りのもの。)を使って料理していた。隠し味でちょこっとしょうゆを入れたりして。「茄子の味噌煮」の作り方と同じような感覚だ。
Mabokeも、どうにか、あの味を再現できないかなあ。

4 件のコメント:

  1. 一期区間工事の完成、おめでとうございます!
    みなさんのワクワクしたお祝いの雰囲気が伝わってきました。

    マボケ…可愛らしい名前のお料理ですね。

    川魚は苦手なのですが(たぶん、ヘビも…)、
    hiroさんが「ほっぺたが落ちそうなくらい美味しい」と
    びっくりマーク入りで書くお料理は食べてみたいなぁ…♪

    ご帰国後、日本でもぜひ再現してください!
    楽しみにしています^^

    Yukiちゃんの好きな茄子の味噌煮に通じるとは。
    確かにお醤油やお味噌味も合いそうな…。

    キューブマジック…スープストックの技はなるほどマジックですね。

    忍者ハッタリくん!
    hiroさんのユーモアにはまいるな~。

    日本は日曜朝。
    今日もよい一日のはじまりとなりそうです。
    ありがとうございます(^o^)

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  2. someiyoshinoさん、コメントをありがとうございます。
    フランス語の先生が、「キューブマジック」と表現したとき、わたしもスゴーイ!的確な表現だ!と感心しました。

    忍者ハッタリくんは、"Maboke"のことを、「ネボケ」と言っています。
    寝とぼけるなああ~!! とガックリします。

    わたしも川魚は苦手なのですが、コンゴ河(ウバンギ川)のキャピテンは、臭いも”くせ”もなく、おいしいですよ。

    キンシャサに来てくださーい♪

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  3. マボケのサイズを新生児の頭の大きさくらいって表現…分かりやすいけど、怖い!!!笑
    食べてみたいなぁ。
    バナナフリットも懐かしい…。
    そう言えば忍者ハッタリさんは中アで勝手な創作料理でカレーのジャガイモ代わりにバナナを入れていたよね。しかもフリット用の甘くないバナナでなくて、がっつり甘いバナナ!甘みが出るからいいんだぁってさ。笑
    確かほとんどみんな食べなかったような。笑
    忍者ハッタリさんによろしく〜笑

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  4. はい、たしかに怖いかもね。白状すると、Mabokeとわたしのかわいい孫娘の頭と比較しておりました、です、ごめんなさい。

    我が家の忍者ハッタリくんは本当に突拍子もないことを目にも留まらぬ速さでシュワッ!!っとやらかすからねえ・・・疲れるお方ですわ。

    皆にキャピテンのMabokeを食べさせたいなあ。おいしかった~♪

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