2012年11月8日木曜日

キンシャサ 米事情

日本に帰って、まず幸せだなあと感じたのは、ふっくら美味しく炊き上がったご飯を食べる時だった。日本のお米ってほんとに美味しいなあ、としみじみ思った。

そして、よく訊かれたことは、キンシャサで暮らして普段はどんな食事をしているの?、ということだった。
食事作りも、食器片付けも、台所仕事はわたしがしているのだから、食事も日本にいたときとほぼ同じものを作って食べている。

ということで、今回はキンシャサで手に入る”米”について書いてみたい。


我が家でつい最近まで食べていた米は、キンシャサ市内のアラブ人経営のスーパー、”シティーマーケット”で購入する、エジプト米(900g入り袋 約300円)だった。
キンシャサで購入したおもちゃみたいな電気炊飯器にBikai米を仕込み、目盛りより多めの水加減で炊いて、まあどうにかおむすびが握れるくらい。ちょっと臭うけれど、値段のことも考慮して日本の米に一番近いかな、と思ったのが夫の選んだ理由だったらしい。


エジプト米 ”Bikai” 900g入り袋
 以前から、IWC(国際女性クラブ)のメンバーの間で、カリフォルニア米を現地市場で25㎏45米ドル(約4200円)ほどで入手できる、とか、現在カリフォルニア米在庫がなくなって、輸入米がマタディー(コンゴ河河口の港)まで来ている、といった情報を小耳に挟むことがあった。

そして、この9月末。
我が家の家政婦が、今、ジギダ市場(現地市場)でおいしい日本米(と彼女は言った・・)が入荷している、と教えてくれた。
彼女はバコンゴ(コンゴ南部地方)出身で農耕民族の地域らしく、主食はマニョックやとうもろこしではなくて米なのだそうだ。しかも、丸い米を好むのだそうだ。
わたしも月末に給金をもらったら早速日本米を買いに行かなくちゃ!、と主婦の顔になって言った。

その情報を夫に知らせると、夫は早速、事務所からの帰りにジギダ市場に寄って、米袋に入った25㎏30米ドルだか40米ドルだかの日本米?(カリフォルニア米かも?)を抱えて帰ってきた。1kg当たり120円~150円くらいか。
ただ、その米袋には、産地名も何も記されてはいなかった。
夫がジギダ市場に着いて、日本米があるかと訊くと、ある店に案内され、パキスタンからの米だと持ってきたそうだ。
早速炊いてみて、確かに美味しいのだが、古さも感じた。
(20年近く前、中央アフリカ共和国の首都バンギで、日本の援助米がどうしたことか店で売られていて、期せずして美味しい日本の米にありついたことを思い出す。)


ジギダ市場辺り(向かって右側が案内役のサントーカ兄さん)


先月、日本帰国前に、韓国人の友人宅に昼食に招かれた。
そのときのご飯がとても美味しくて、早速わたしたちの話題になった。
彼女は、キタンボ・マガザン(キンシャサ西部にある現地市場。ジギダ市場はキンシャサ中央部。)
の店で購入したと言い、見せてくれた米袋にははっきりと”カリフォルニア米”と表示があった。


キンシャサの我が家を3週間留守にするにあたり、保存のために現地購入の小麦粉は冷蔵庫に入れた。
でも、25㎏の米を入れるスペースはなく、やむなく米を3つのプラスティック容器にすべて移し、その中に炭をいくつか入れて棚に収納した。

そして3週間後戻ってみると、黒い細長い小さな虫が無数に米の中を動き回っているのを発見!

やっぱり虫が湧いたか・・・。

夫はそうつぶやくと、その日夕方には、米貯蔵用として小さな冷蔵庫を買ってきていた。
スーパーマーケットへエジプト米を買いに行った時、時々米のビニル袋が濡れていることがあったが、それは米を冷蔵保存していたんだなあ、と言いながら夫は自己納得している風だった。

ということで、只今、我が家のご飯は、ジギダ市場で買った日本米(?カリフォルニア米かも?)だ。

ちなみに、スーパーマーケット(キンシャサ)で、”すし米”と表示された1kg入り千円ほどの高価な米も入手可能ではある。(あ!只今、品切れ中だとか!)

2 件のコメント:

  1. やはりお米が一番だよね。
    私はインドのお米や黒米や、玄米や、色んなお米をお試し中だよ〜。

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  2. わたしたちも、カレー料理のときは、タイ米を炊きます。タイ米の玄米も加えて。
    今は、とにかく大量にある日本米の古米(と思われる米)を食べてしまわなきゃー。

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