2012年2月22日水曜日

コンゴの置き物

キンシャサにある、「ドロボー市場」に行った。
IWC(International Women's Club)発行のガイドブックによると、現地の人々には、”Marche des Valeurs”とも、”Marche des Voleurs"とも呼ばれているらしい。
「valeur」は、価値、値打ち、能力という意味で、「voleur」は泥棒という意味。一字で意味ががらりと違ってくる。
で、日本人の間では、「ドロボー市場」。

いわゆるアフリカの土産物店が集まる市場として一番に挙げられる場所だが、品質は良くないという評判だ。他に、ボボト文化センター(Centre Culturel Boboto)、ドイツ人夫妻経営のSymphonie des artsのことも耳に入るが、ドロボー市場に一度は行ってみたい、そして、バンギにいるときに買った、クバ族(コンゴ)の織物や”ンチャック”と呼ばれるアップリケが施された布地がどれくらいあるか見てみたい、という思いから夫と出かけたのだった。
ドロボー市場は、6月30日通りをソシマット交差点から中央駅方面へ向かうと右側にある。市場の入り口にはたくさんの油絵が並べられている。ケニアのティンガティンガ派の絵のような強烈なインパクトはない。素通り。
内部にはZIGIDA野菜市場のように小さく仕切られた店棚バラック小屋が並んでいた。新しいものからアンティークのものまで品物が雑然と並べられて店が2列の狭い通路の両側に続いている。
クバ族の織物にもアップリケにも食指の動くものはない、というか雑然とし過ぎてじっくり見ようという気になれない。しかも、ちょっと品物に手を伸ばせば興味があるとみて、執拗に追いかけてくるからおちおち手も出せない。
木彫りの置き物やマスク(お面)もある。ネパールでもバンギ(中央アフリカ共和国)でもマスクをいくつか買って東京の我が家のリビングの壁に掛けている。マスクを買うときの心得として、どんな祭りや儀式のときに使われたものかを訊くこと、と教えてもらったことがある。呪いのマスクだったら大変だ。
コンゴの銅山で大量に採取されるという縞模様の入った緑色の石、マラカイトの彫刻品も並んでいる。

せっかく来たのだからと思って、東京の狭い我が家を想定して小さめのかわいい置き物を見つけた。
胸が膨らんでいて腰周りがふくよかだ。高さ27センチ弱。像の右半身に横線が等間隔に彫られていて白く塗られている。店の人は、女性の幸せを願うためのものだと言う。まあそう言わなきゃお客は買わないよなあ、と思いつつ、今夏出産予定の娘のためにちょうどいいか、とも思って持ち上げて見る。
そうしたらもうずーっとわたしにへばりくっついて、いくらだったら買うのか、30ドルだこれは、とか喚きながら追いかけて来る。無視していたら、停めている車まで来た。「いくらだ、いくらなら買う」、と繰り返すので、わたしは「10ドル」とだけ言ったら、しかたないという表情でOK,と言って来た。
OKを出されては買うのが仁義だ。よっしゃ。
「また、そんなの買って。無駄遣いばかりしおって。」と目が物語る夫から10ドル札もらって入手したのが、上の写真の木製置き物だ。
どこの部族のものでいつ頃のもので、何に使われたのか・・・そんな質問は知識がなくてできず。
ただ、「これで何をしたのか。」→「女性の幸せを願うものだ。」これだけ。

わざと傷つけたり,土に埋めて古くしたりして骨董品に見せかける、と言う噂も聞くが、知識がない分、選択基準はあくまで自分の感性に触れるものかどうかということ。

かくして、初めてのコンゴプリミティブアートの品を入手したのであった!!

1 件のコメント:

  1. なんだかかわいいね!
    でも市場で気をつけてね…

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