2016年11月30日水曜日

キンシャサ便りふたたび13 キンシャサの芋類たち

コンゴ(アフリカ?)には、たくさんの芋の種類があり、食卓を楽しませてくれる。

我が家のお気に入りナンバーワンは、ヤム芋("yam"。ここの人は"myam""nyam"と発音しているように聞こえる)だ。

ポワルー道路沿いのヤム芋売りのマダム 夫とすっかり顔なじみになっているらしい (夫撮影)


ヤム芋3本で3000コンゴフラン  30分ほど茹でて皮むきしたヤム芋

夫は、仕事帰りにポワルー道路沿いでヤム芋を売る、同じマダムからよく買ってくる。馴染み客になっているようだ。3本でだいたい3000コンゴフラン。野菜の中では、ちょっと値が張る。
(ちなみに、やはりいろんな種類のある青菜類は、スーパーの大型ビニル袋いっぱいで300~500コンゴフランだ。)
ずいぶん長持ちする保存食だということだ。
夫の運転手の話では、生の皮付きのままで1年でも2年でも持つという。だから高価なのだ、とは彼の理論?はて?
ヤム芋は、ヤマノイモ科ヤマノイモ属の植物で栽培されるものの総称なのだと資料で見たことがある。日本の山芋 Dioscorea japonica も同じヤマノイモ属だそうだが、日本の山芋よりはるかに粘りは少ないし、ごつごつして、身が固い!
わたしは、ここの"yam"と、日本の山芋とは別種だと思う。
ヤム芋の世界生産量一位はナイジェリアだそうだ(2010年。Wikipediaより)。

我が家では、塩を入れた湯で皮ごと茹でて下茹でをして”あく”を抜き、皮をむいて(茹でると、スルリと簡単に皮がむける)そのまま冷蔵庫に保存している。
料理の時に、適当な大きさに切ってもう一度茹でてポテトサラダにしたり、みそ汁、煮込みに使う。煮崩れしないから、おでんの具材にも適しているはずだ。
日本の料理に合って、重宝する。
この国の主食である”シクワン”(リンガラ語ではクワンガ)は、マニョック(キャッサバ)粉を水で混ぜ合わせて葉っぱで巻いて蒸したもので、一見、日本の外郎(ういろう)を連想する食べ物だ。
もうひとつの主食、”フーフー”は、マニョック粉にトウモロコシ(マサンゴ)粉を混ぜて熱湯でこね合わせて白い饅頭のように丸くした食べ物だが、そのマニョックもまたイモノキ属の植物だ。
生産量一位はナイジェリア。コンゴ民主共和国は世界5位という。(2010年。Wikipediaより。)



マニョックの芋と葉 Wikipediaより

余談だが、マニョックの葉も食用だ。本来固いので、重曹で煮崩して食べる。「ポンドゥー」と呼ばれる、コンゴ料理に欠かせない一品だ。

さて、このふたつの主食のうち、わたしは断然、フーフー派だ。
キンシャサのフーフーはマニョック粉にトウモロコシ粉を混ぜ合わせるが、西アフリカでは、主にマニョック(キャッサバ)、ヤム芋から作られ、タロ芋、バナナプランタン、トウモロコシ、ガリを混ぜる地域もあるとWikipediaでは紹介されている。
松本仁一氏によると、ガーナのフーフーは野菜バナナ(バナナプランタン)とマニョック粉だと書かれている。
今日では、これらの材料は粉末として入手でき、湯と混ぜるだけで簡単にフーフーを作ることができると聞く。混ぜ合わせる粉、その割合が地域や家庭により違うというのもおもしろい。

タロ芋という、一見、里芋ふうの芋も夫は買ってきた。
それもそのはず、タロ芋はサトイモ科の植物で、そのうち、根茎を食用とするために栽培されている栽培種の総称だということだ。
生産量はやはりナイジェリアが一位(2010年。Wikipediaより。)
露店のマダムによると、"NBARAYA LANGA"と言うらしい。("langa"というのは、リンガラ語で”芋”という意味か?)


里芋ふうの”タロ芋” これで1000コンゴフラン

でも、断然、ヤム芋のほうがおいしい。

もちろん、じゃがいもも立派なのがあるし、サツマイモもおいしいのが入手できる。
サツマイモは大きいのを5個で1500コンゴフラン(約1.2米ドル)。ヤム芋の半分の値段だ。

ヤム芋もタロ芋も身がしっかり詰まっているようで固い。包丁で切ったときに、白いものが付着し、スポンジでしっかりこすって落とさないと取れない。それくらい、灰汁(あく)が強いということか。

マニョック(キャッサバ)、ヤム芋(yam)、タロ芋、サツマイモ、ジャガイモ。
アフリカ大陸の多くの国で主食として君臨するマニョックは、世界生産量の1/2強をアフリカ地域が占める。アジア地域は1/4強。残りは、南米地域だそうだ。

2010年時点で、マニョックの全世界生産量は、2億2954万トン。
じゃがいもは、3億2418万トン。
サツマイモは、1億0657万トン。
ヤム芋は、4870万トン。
タロ芋は、901万トン。
興味深い数字だ。

ほかにもまだまだありそうな芋類をキンシャサで見つけて試してみたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿