新札の1千コンゴフランは全体が淡いオリーブグリーンの紙幣だ。
”BANQUE CENTRALE DU CONGO”、コンゴ中央銀行、と見える。
そして、表裏それぞれにヨウムとオカピの絵が描かれている。
1千コンゴフラン新紙幣の表裏の図案 |
そして紙幣の左下に薄く印字されている”1000F”の下には、コンゴ民主共和国の国語である、リンガラ語、スワヒリ語、チルバ語、キコンゴ語の四言語で、「1千フラン」と書かれているのだそうだ。
右下隅には、フランス語で”MILLE FRANCS”、1千フラン、と記されている。
上部写真の下(裏?)には、ヤモリ?が二匹載った蓋付き器をコンゴ人部族二人が抱えたデザインの木彫り民芸品と、オカピが2頭描かれている。
オカピはコンゴ民主共和国の北東部に生息する動物で、世界三大珍獣のひとつなのだそうだ。
(ちなみに、三大珍獣とは、オカピ、ジャイアントパンダ、コビトカバ。)
コンゴ北東部のオカピ生息地として有名なのが、「オカピ野生生物保護区」で、世界遺産の中の自然遺産に1996年に登録され、更にこの地区はスーダン、ウガンダとの国境付近にあり、密猟、森林伐採、武力抗争などの理由で、翌1997年には”危険にさらされている世界遺産リスト”に登録されている。
自然溢れるコンゴ民主共和国内には、5つの世界自然遺産が存在しているそうだ。
ヴィルンガ国立公園(1979年登録)、ガランバ国立公園(1980年登録)、カフジ=ビエガ国立公園(1980年登録)、サロンガ国立公園(1984年登録)、そして、オカピ野生生物保護区(1996年登録)の5つだ。
そして、そのどれもが”危機にさらされている世界遺産リスト”に入っている、というのだ。
下の写真がオカピだ。シマウマの仲間と思っていたら、さにあらず。
キリンの仲間なのだという。
世界三大珍獣ひとつ オカピ (wikipediaより) |
さて、もう一度、1千コンゴフラン札のもう片面の図案を見てみよう。
1千コンゴフラン新紙幣のヨウム |
ヨウムとは、「ガーナからビクトリア湖周辺、アンゴラからコンゴの森林地帯に分布する大型インコ」(wikipedia)とある。
体長は約33cm、体重300~500g程度。体の大半は淡灰色の縁取りのある灰色の羽毛に包まれている。嘴は黒色、赤い尾羽を持つ。
平均寿命50年前後と言われ、知能が高く、人の言葉をよく覚える種として名高く、飼い鳥として人気があるという記載も見られる(wikipedia)。
リンガラ語で”チャクゥ”と言い、キンシャサの空を独特の鳴き声で飛びまわっているのをよく見かけ、耳にする。コンゴの人々には食用ともなるようだ。
で、我が家のヨウム、ぽん!
餌の落花生とパームヤシの実ととうもろこしを啄むぽん 9月2日 |
ぽんが我が家に来たのが昨年の12月19日。
かれこれ9ヶ月になる。
来たばかりのときは、体毛が全体に黒っぽい灰色で、もっと小さかった。
ずいぶん慣れてきたかな。
と思っていたら、がぶり!!、とわたしの右人差し指を噛んだ!!
2週間ほど前のことだ。
体毛に自分のウンチを大量に付けて平然としていたから、スプレーで久しぶりにシャワーを浴びせたら、ぎゃあぎゃあ騒いだ。
その後、わたしが下に敷いていた濡れた新聞紙を取り替えようとして鳥かごの中に手を入れたときにがぶり!!
まあ、かれなりに手加減して噛みついたのだと信じるが、それでもしばらく痛みは続いた。
(かれの嘴は強靭で、鳥かごに敷いている鉄板を端から噛みちぎって大きな穴を開けている!)
いつになったら、わたしの肩に載ってくれるのやら・・・。
しかも、一言も言葉を覚えない!
ぽんめ・・・。
友人が1千コンゴフランの新札をごっそり(!)持っていた。
我が家のヨウムのスーベニールにしたいからと、2,3枚換えてもらった。
ヤッホー!
私が近付いてもゲワァ~ゲワァ~鳴いて警戒していたので、噛まれても仕方ないかなぁ~なんてな!!しかし、中々なつきませんねぇ~
返信削除もし、出血しているのなら必ずゲンタシンを塗って下さいよ~
チカさん。コメントをありがとうございます。
返信削除やっぱり、大きめの鳥を飼うのはむずかしい。
だって、大きなくちばしに鋭い脚の爪があるんだもの。
ビルマの竪琴の水島さんのようにはいきません。
「ミズシマ、カエロー」とか、ホントに言ったんかなあ。
はい、出血したので流水でよく洗った後、いただいていたゲンタシンを塗りました!
ありがとうございます。
スキンシップ!、はむりなのかなあ・・・。
通りすがりのものです。はじめまして。
返信削除オカピを調べていてコンゴのお札を探していたらこちらに至りました。新しいんですね。
ご興味はないかもしれませんがオカピは激減で絶滅危惧種となりました。
ヨウム?
かわいい!
欲しい、、、
大きい鳥は飼ったことありませんが、やはり愛情と時間だと思います。手から食べ物あげてください。
りんごのようなものなら手がかじられる心配もないし。
人間の手がそばにくる→おいしいものがもらえるという公式を覚えてもらうといいと思います。
ちなみに、慣れてもかじられることあると思います。
ときどきなぜか?スイッチはいることありますよね?そんなときにくちびる噛まれたり…(流血)
頭いいので、ぽんちゃんにしてはいけないことを学習してもらってください。
ほんと、かわいい。うらやましいです。
”オカピとシマクイナ”さん、コメントをありがとうございます!
返信削除オカピにはとても興味があります!ボノボにも、マルミミゾウにも、ヨウムにも。そして、コンゴの木たちにも!キンシャサには、タンガニーカ湖に棲息するという賢い魚を研究するコンゴ人がいます。
アフリカシマクイナという動物は初めて聞きました。
動物学者でいらっしゃるのですか。
コンゴにもいらっしゃることがおありなのでしょうか。
ヨウムのことをいろいろと教えてほしいです。
ポンには、ぎゃあぎゃ騒ぐとき、静かにしなさい、と口に人差し指を当ててシーっと言って、根気強く鳴き止むまで繰り返しています。
知り合いのヨウムは言葉を発するし、ダンスするし。
我が家のポンは無芸大食の大鳴きなだけ。
それでも、明後日で我が家に来て丸っと1年になり、かわいいです。
来年夏に帰国の時には、日本に連れて帰れないのだろうなあと思うと、胸キュンです。
また、ボノボブログに立ち寄ってくださいね。
ありがとうございました。
http://wildlife.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-8fd4.html
返信削除お蔭さまでこんな記事になりました。
コンゴ、行ってみたいです。が、なんの知識もありません。
エチオピアの男の子(8歳)を支援していますが、ハンディキャップがあるそうで、送ってくれる絵は鉛筆で丸や三角のみ。識字率がとても低いと最近知りました。一度送られてきたお父さんとの写真は裸足でした。
一緒に暮していれば家族ですよね。最近友人宅でフェレットと遊んだら、次に行ったときには自分からケージから這い出してきて、それだけでもとてもうれしかったぐらいですから、覚悟したとしても別れは辛いことでしょう。どなたか信頼できる方に託せるといいですね。
オカピ以外の紙幣に登場する動物も拝見させていただきました。
ありがとうございました。
オカピとアフリカシマクイナさん、メッセージをありがとうございました。
返信削除昨日、南アのケープタウン、ヨハネスブルグ滞在からキンシャサに戻ってきました。
旅行前に返信を書いたつもりでしたが、公開されていずに、わたしのメッセージはどこに消えてしまったのでしょう・・もう一度書きます。
動物保護団体のかたなのでしょうか。
コンゴでも、オカピやボノボなどの絶滅危惧種の教育が推進されていっているように思われます。そして、”オカピ”を名前に使ったネーミングなどが頻繁に目に付き、オカピに対する、コンゴ人の思い入れというものも感じます。
いつかそこのところでの紹介文も書いてみたいです。
わたしたちは6月いっぱいでキンシャサを離れることになりそうです。
それまでに、ぜひキンシャサにおいでください。
その時はぜひまたコンタクトくださいね。
南アのケープタウンもとても興味深い土地でした。
コンゴとは全く違うアフリカが見れて楽しい滞在でした。
では。