夫が従事するプロジェクト、舗装と拡幅の道路工事現場沿いには、20年前のバンギで見慣れた青空床屋や木の下床屋ではなく、ピンク色のテント床屋が点在していた。
どこかの整髪料の広告を兼ねたテントで、きっと整髪料の会社が一定量の商品を仕入れた理髪師に無料で提供した床屋用テントなのだろうと推察された。
テント床屋とは進歩したものだ、整髪料会社も良いところに目を付けたものだ、と感心して見入ったものだった。
(余談だが・・・。)
ポワルー道路沿いのセメント壁には直にペンキで描かれた商品広告が汚れながらもカラフルに描かれ、アフリカンポップ・アートだとさえわたしには思える区間がある。
ポワルー道路沿いのセメント壁には直にペンキで描かれた商品広告が汚れながらもカラフルに描かれ、アフリカンポップ・アートだとさえわたしには思える区間がある。
セメント壁の向こうには朝夕の数往復の通勤電車が運行されるだけの鉄道が走っている。
沿線にはもちろん駅舎もあり、乗降客の往来も見られる。
ポワルー道路は本来、産業道路だから交通量も多い。
ポワルー道路は本来、産業道路だから交通量も多い。
ということで、セメント壁の広告効果大だと見た。
セメント壁に直に描かれたペンキ広告は庶民の日常グッズ、食料品や、ちょっとした工事現場の機械の広告が目に付く。
この広告料は、鉄道を運営するオナトラ社に入るのだと聞く。
当時は舗装完了区域のほうが少なくて、拡幅するためのスペースも確保されていない時期だった。
月日が流れて、2014年5月。
昨日、5月28日、プロジェクト区間すべての舗装工事、拡幅工事が終了したそうだ。
歩道も一定幅で舗装され、雨の日も歩行者は安全に気持ちよく通行できるようになった。
拡幅は、沿線スペースを考慮して、単線道路の右側を拡幅したり、左側に広げたりして、全て片側二車線になった。
そして、あの、わたしを唸らせたテント床屋が2年半の歳月の流れの中で、骨組みしか残らずにうら寂れてしまっている姿に、プロジェクトの紆余曲折のあった2年半(実際には初期調査から6年が経過しているそうだ。)の長さを感じずにはいられないのだった。
また整髪料会社の提供で広告を兼ねたカラフルな床屋用テントが支給されないかなあ。
風雨に晒されて劣化したビニルからぼろ布(失礼)に替えて健気に(再度、失礼!)開店しているテント床屋には、それでもしっかり客が入っていて、ほっと胸を撫で下ろした。
ポワルー道路の入り口付近も道路の完成に平行するかのようにきれいに整備されている。
道路の入り口横に位置する中央駅前には広場が拡張整備され噴水の泉も設置され、その二隅にはコンゴ人彫刻家のリヨロさん作のブロンズ製レオパード(豹)像が向かい合って立っている。
庶民が和やかな表情で行き交い、写真を撮っている光景にも出会い、庶民の憩いの広場となっていることが感じられる。
そして、また、道路入り口傍にホテルらしきお洒落な建物が完成に向かって建設が進んでいる。(反対向こうには、ずいぶん前から巨大な複合ビルが建設中だが遅々として進んでいない。)
さあ、これからポワルー道路沿線はどのように発展していくのだろうか。
まずは、この国の平和が保たれることが根本となることはいうまでもない。
道路工事のプロジェクトが進むに比例して、多くの人々から賞賛の声が聞かれた。
日本の技術の素晴らしさはもちろん、理路整然としたスムーズに運ばれる工程の進捗状況を目の当たりした人々の賞賛の声だった。
日本の資金と技術の援助、そしてまたコンゴの国家予算からも出されて完成したポワルー道路。
コンゴ民主共和国のみなさん、ポワルー道路を大切に、末永くかわいがってください!
2014年5月ポワルー道路沿線の、物寂しさを感じるテント床屋 |
2014年5月ポワルー道路沿線のテント床の風雨に耐えてきた果ての姿 |
風雨に晒されて劣化したビニルからぼろ布(失礼)に替えて健気に(再度、失礼!)開店しているテント床屋には、それでもしっかり客が入っていて、ほっと胸を撫で下ろした。
ポワルー道路の入り口付近も道路の完成に平行するかのようにきれいに整備されている。
道路の入り口横に位置する中央駅前には広場が拡張整備され噴水の泉も設置され、その二隅にはコンゴ人彫刻家のリヨロさん作のブロンズ製レオパード(豹)像が向かい合って立っている。
庶民が和やかな表情で行き交い、写真を撮っている光景にも出会い、庶民の憩いの広場となっていることが感じられる。
リヨロさん作ブロンズ製レオパード像 |
そして、また、道路入り口傍にホテルらしきお洒落な建物が完成に向かって建設が進んでいる。(反対向こうには、ずいぶん前から巨大な複合ビルが建設中だが遅々として進んでいない。)
さあ、これからポワルー道路沿線はどのように発展していくのだろうか。
まずは、この国の平和が保たれることが根本となることはいうまでもない。
道路工事のプロジェクトが進むに比例して、多くの人々から賞賛の声が聞かれた。
日本の技術の素晴らしさはもちろん、理路整然としたスムーズに運ばれる工程の進捗状況を目の当たりした人々の賞賛の声だった。
日本の資金と技術の援助、そしてまたコンゴの国家予算からも出されて完成したポワルー道路。
コンゴ民主共和国のみなさん、ポワルー道路を大切に、末永くかわいがってください!
コンゴ民主共和国について教えて頂けないでしょうか
返信削除はじめまして
私、旅行と模型を趣味にしている「ばーちゃわーるど」と申します。
実はこの度、世界各国の方を想定した簡単な模型を製作したいと考えているのですが、
情報が少なくて困っております。
もしご存知でしたら次の点につきましてご教授いただけないでしょうか。
コンゴ民主共和国の言葉でようこそ(WELCOME)は何と言うのが一番適切か?
(※出来れば現地の表記が知りたいです)
コンゴ民主共和国の方が見て、母国を代表する模型だと
感じられる模型は何がふさわしいと思われるか?
※日本なら「富士山」「桜」「和食」「お城(姫路城?)」「スカイツリー?」等々
突然のお願いで大変恐縮ですが、
ご存じの国だけで結構でございますので、
もしご存知でしたらお教え願えれば幸甚でございます。
何卒、よろしくお願い致します。
【オリンピック各国代表を応援するミニジオラマ YOKOSO JAPAN】(製作中)
http://www.tokyovirtualworld.com/10-yokoso-japan
コメントをありがとうございます。
返信削除今夜、我が家に数名集まったので皆で話したのですが、コンゴ民主共和国(首都キンシャサ、旧ザイール)の象徴はやっぱり、動物の”オカピ”でしょう、という意見に一致しました。コンゴ民主共和国のある地域にしか生息しないキリンと仲間の動物です。
わたしは、やはりコンゴ民主共和国の一部にしか生息しない類人猿”ボノボ”かなと思ったのですが、却下されました。
コンゴ民主共和国は、以前のベルギー領コンゴなので、公用語は仏語。国語は、リンガラ語、チルバ語、スワヒリ語、キコンゴ語の四国語です。首都キンシャサはリンガラ語が使われます。
やあ、こんにちは、というリンガラ語は”(ン)ボテ”(Mbote)をよく聞きますが、ようこそ、という言葉は仏語の”ビヤンヴニュ”(Bienvenue)を使うようです。リンガラ語にもようこそという言葉があるようですが、ほとんど耳にしないとリンガラ語の得意な日本の青年が言っていました。
道路の完成おめでとうございます!
返信削除昨年工事現場を見せて頂いた時の、働いている人たちの笑顔が忘れられません。
日本への感謝と立派な良いものを作っている誇りが感じられました。
あの道路がついに完成したのですね。
きっと大事にしてくれると思います。
根気強い立派なお仕事ですね。心からお祝い申し上げます。
チェロ子さん、温かいメッセージをありがとうございます!夫もとても喜んでいます。昨年、チェロ子さんとミチさんがプロジェクト現場を訪ねてくださり、日本からのマダムたちだ!、とチーム皆が感動していました。あれから1年ちょっと経つのですね。道路が全線貫通した様子をまた訪ねていただけたなら、どんなに幸せなことでしょう。
返信削除Hiro様
返信削除ご回答ありがとうございます。
なかなか日本では手に入らない情報、誠にありがとうございます。
貴重な情報ありがとうございました。
6年後のオリンピックで東京に来られる各国の方が
心から楽しめます様、
誠心誠意製作したいと思います
良い模型が出来ましたら
またご連絡させて頂きたいと思います。
【オリンピック代表をおもてなしする模型 Yokoso Japan】(製作中)
http://www.tokyovirtualworld.com/10-yokoso-japan