2014年4月15日火曜日

キンシャサゴルフクラブのコンペ

キンシャサゴルフクラブ コースにカラスが群がる

先週土曜日、キンシャサゴルフクラブ主催のコンペが開催され、わたしたち夫婦で参加した。

”ゴルフクラブ主催のコンペ”、なんて以前はほとんど聞いたことがなかった。
キンシャサにある会社がスポンサーになってコンペが頻繁に開催されていたように思う。

クラブ会員が減少していて、コンペを開催して企業PRをする魅力が無くなったのか、はたまた、コンペのスポンサーになるほどキンシャサで高利益を上げる企業が減ったのか。


クラブ会員は確かに、この3年間で1年にほぼ10人ずつ減少し続けて現在の会員数は210人強だという。

フランス企業の携帯会社は、昨年、スポンサーとしてコンペを開催したことがあったが、自社製品の賞品、そして参加賞を用意して、相当な額を費やすのだとキンシャサ在の社員のマダムがこぼすのを聞いたことがある。
小麦粉会社がスポンサーのときは入賞者に小麦粉が大量に配られ、機械会社がスポンサーのときは自家発電機が優勝者に提供された。
そして、昨年末にはキンシャサでも勢いに乗るサムソンがコンペスポンサーとなり、優勝賞品はもちろん、参加者全員によるくじ引きの賞品として、計3台の大型テレビが提供されていた。
サムソン主催コンペのとき、成績発表のときはゴルフ場の敷地内のキンシャサ・サークル・クラブの建物内のラウンジに移ってアルコールやオードブルが用意され、主催者のスピーチもあり、華々しい雰囲気が漂うコンペだった。

キンシャサ・ゴルフクラブのコンペ参加費はだいたい20米ドルくらいだ。もちろん、参加者はクラブ会員限定だ。


そして、先週土曜日はスポンサー無しのキンシャサクラブ主催のコンペだった。

スポンサーがいなかったから華々しさはなかったし、また、参加者も少なかった。
賞品も各部門優勝者にワイン2本ずつくらいのものだったが、それでも、ゴルフ好きが集まった。
土曜日は午前中勤務の会社もあるということで、朝からの出発組と、昼過ぎからの出発組みに分かれた。
そして、わたしは夫とともに、午後出発グループに参加した。
夫は13:20スタート。コンゴ人2人のグループで。
わたしは13:30スタート。ベルギー人男性と女性ひとりずつのグループで。

わたしのグループのベルギー人マダムはフラマン系女性で、ご主人がキンシャサ一豪華なホテル勤務だということだった。キンシャサ生活はまだ1ヵ月という、わたしと同年代の女性だった。
一度、女性ゴルフ会で会ったことがある。
もうひとりは、ベルギー人ムッシュでキンシャサ生まれのキンシャサ育ちということだった。
奥さんがキンシャサで薬局を経営していて、かれは奥さんのガードをしているんだとウィンクして自己紹介した。
ふたりとも、まず英語と仏語とどちらで話しましょうか、とわたしに訊いてきた。
英語で、というと、かれらは最後までずっと英語で話してくれた。
ムッシュは、ルールに精通していて、いろいろなことを教えてくれた。
スコアは、123といつもと変わりなし。
でも、3人でプレイを楽しむことができた。ムッシュはルールにはとても厳しい姿勢だったが、その中に必ずユーモアが混じっていた。

そして、プレイ終了後、暑かった一日が終わり、日没と共に涼しい風がゴルフ場パイヨットを通り抜け、結果発表までの間、和やかなスポーツ後のドリンク交換でとても和やかな雰囲気だった。
残った参加者は40人くらいで少なかったが。

わたしのグループで一緒だったベルギー人マダムが帰っていった後、夫のグループのコンゴ人ムッシュのテーブルに座った。

コンゴ人ムッシュからビールのプレゼントが届く。隣のテーブルからワインのプレゼントが届く。
見渡すと、パイヨットの中はそれぞれほぼ、母国語別に座っているのが分かる。
韓国グループはいつも最大で閉ざされた雰囲気を作る。
アメリカ人グループはお隣のピザ屋から注文したピザを取って楽しそうだ。
日本人はわたしたち夫婦だけ。
わたしの隣に座るコンゴの男性は、キンシャサのプロテスタント系大学の関係者であり、他会社も経営していると言う。教育は国で一番重要なものだという、コンゴ人にしては物腰の柔らかい男性だった。
かれは、アジアの人はいつも社会を閉じていて交わらないから,今夜は楽しい時間を持てたと言っていた。
わたしたちこそ、ゴルフを通して多くの人と知り合うことができて、本当に楽しい。


こんなとき、ああ下手でもゴルフを続けていて良かったと思い、炎天下を18ホール回れる健康に恵まれて幸せだなあ、と痛感するのだった。

同じ週の半ば、夫が帰宅途中にキンシャサのメイン通りで脇道からの侵入車に激突されるという事故に遭った。いくつもの幸運が重なって奇跡的に夫も運転手も怪我もなく、本当に胸撫で下ろす事故であった。

そんな4月第二週。
色んなことがわたしたちを通過して行き、そして無事に週末を迎えることのできた土曜日夕刻。
ゴルフで汗を流し、色んな出会いがわたしたちキンシャサ生活に彩りを添えてくれることに感謝し、夕風に当たりながらアルコールで心地よい疲れを癒しながら会話を楽しむゴルフ場での夕刻をこれから先、度あるごとに懐かしく思い出すことだろう。

来月5月17日,18日,19日はキンシャサ・オープン・ゴルフが開催される。

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