2013年10月10日木曜日

タヒチの友人から習った"花冠"  La Couronne de Fleurs du Tahiti

ゴルフプレイ後で失礼!南国ムードの花冠
毎週火曜日に、日仏語の交換授業を続けるタヒチ出身の友人がいる。
心身ともに伸びやかで屈託のない性格の魅力的な女性だ。そしてまた、かのじょの傍にはいつも花があると感じる。

その友人が、今日はわたしの国の女性たちが作る花冠を一緒に作りましょう!!、と提案してきた。


かのじょは我が家に来る時に何度か、生け花を自身で生けて持ってきてくれた。
以前のブログでもかのじょの生け花作品を紹介したことがある。
また、IWC(国際女性クラブの会)の月例ランチの会にも、かのじょの豊かな黒髪にさりげなく庭の花を飾って現れたりする。
知人宅のパーティーに招待を受けたときには、自作の花冠で飾って出かけることもあると言う。
かのじょなりの相手方へのプレゼントなのだなあと感心した。



かのじょのリビングのテーブルには、何色かのラフィアの紐、何種類かの花、葉、そして花ばさみが用意されていた。

① まず、20本ほどのラフィアを三つ編みにして頭囲の二倍くらいの長さに編む。
  両端とも固結びでしっかり留める。

② その三つ編みラフィアを頭に巻いてみて、額の両端にくる辺りにラフィアの紐で印を付ける。
  (その2つの印の間に花と草を置いてラフィアで巻いて留めてゆくのだ。)

③ その三つ編みラフィアを土台にして、一定方向に葉を置き、その上に花を載せていく。
小さな花は2、3個ずつまとめて、大きめの花は一輪だけを色合い良く少しずつずらしながら配置していく。
花も葉もひとつずつ(あるいは一まとめずつ)置いてラフィアで一巻きしながら三つ編みラフィアの土台にしっかりと留めていく。

④ 最後の葉と花のみ、向きを反対向きに置いてラフィア紐で留める。
  (正面から見て決して土台の三つ編みラフィアの紐が覗かないようにアレンジする。)


花や葉を置いて留めていきながら、小さいときに春のレンゲ畑でのレンゲで、初夏には社宅の庭にたくさん咲いたシロツメクサで作ってもらった首飾りや花冠を、母の手元の仕草とともに思い出していた。

その日、かのじょが用意していた花は、白い花としてフランジーパニエ(プルメリアのことだそうだ)、ジャスミン、紅色の花はブーゲンビリア、そしてかのじょも名前は知らないと言う、ひまわりのような小ぶりの黄色い花だ。
緑色を添える葉としては、かのじょの庭に植わっているシダのような観葉植物、そしてジャスミンの葉だ。


我が家リビング、タムタムの上に花冠を置いて


タヒチでは、良い香りを自身も、そして周囲の人たちも楽しめるように、ローズマリー、バジルなどのハーブも花冠に使うのだそうだ。

かのじょは、この花は摘んで2時間しかもたないから花冠には向かない花だなどと、それぞれの花の特長を把握している。
小さいときから、かのじょの身近に花があったんだなあ。
そう言うと、かのじょは、両親が蘭の栽培ハウスを経営していたのよ、と話してくれた。


そして、かのじょは言った。
コンゴにはこんなにたくさんの花や葉が豊かにあるのに、コンゴの女性たちはこれらを使って身を飾るということをしないのねえ、と。
彼女の言葉に、わたしもはっと気付く。


わたしたち日本人も、季節の花を飾る生け花、お茶の席には庭の花を摘んで飾る茶花、自然を小さく写し取った盆栽、それに、こどもたちも遊びの中で、草花が生活にしっかり溶け込む文化を持っている民族だ。
そんな風習をわたし自身、大切にしたいと心底思う。


リビングのテーブルに花冠を置いて愛でる


タヒチの友人の、日常生活を身近な自然で豊かに楽しむ様子を見て、あれやこれやを思う一日だった。


Heaitu, merci beaucoup pour m'enseigner a faire la couronne de fleures.
 J'etais tres contente de savoir la culture de ton pays, Tahiti, avec les fleurs.


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