2013年8月12日月曜日

キンシャサに市営バスも走る!

緑色のキンシャサ市営バス NEW TRANSKIN


8月8日のことだ。
車で6月30日通りを走っていると、突然我が家の運転手が、キンシャサ市役所が運営するバスも運行を始めたよと言って、みどり色の大型バスの新車を指差した。

政府運営の白い虹模様の入った新車の大型バスはすでに200台が導入され、キンシャサ市内を走っている。
そして、キンシャサ市役所運営のみどり色の大型バスも60台ほどが運行を開始したというのだ。


国営バスはドイツのメルセデス製。
かたや、市営バスは中国製。

それを聞いて、ちょっと心配になってきた。
新車のうちはいいかもしれないが、そのうちにメンテナンスがさぞ大変になってくるだろうな、と。
コンゴの人たちは中国製品の不具合ぶりを充分承知しているはずなのに、それでも市営バスに中国製車を導入したのか、という思いもある。

この前、中国製の乾電池をデジカメに使用したのだが、ものの30分で切れてしまい、3度も買い足して使用する状態に辟易してしまった。(中国製乾電池しか入手できなかった!)

それに、6月30日通りの、見てくれだけはカッコイイ中国製信号機がよく故障しているではないか。

市中心部から空港へ向かう道路を舗装工事している区間で、日本の企業が設計施工しているところと中国の企業が設計施工しているところがあり、図らずも日本と中国の工事進行、技術の違いがあからさまに比較できてしまう結果となった。
日本の舗装工事の理路整然とした進め方と技術力に対する賞賛の声をあちこちで聞く。


コンゴの人々ももちろん中国製の不具合を承知しているのだ。
知っていても低価格の面で選んでしまうのだろう。

確かに国営路線バス、市営路線バスが登場してから、私営のマイクロバスの乗り合いタクシーのドア無しでの運行やすし詰めでの運行といった悲惨な状態の運行ぶりはずいぶん緩和されたように思う。

6月30日通りを走る白い国営バス、みどり色の市営バス、そして私営乗り合いタクシー

信号があって、横断歩道があって、路線バスが走り、従来の乗り合いタクシーのマナーも改善され、屋根付きベンチ付きのバス停もでき、緑地帯も作られ、みどり色のゴミ箱も設置され、行き交う人々は穏やかそうに見える、このキンシャサ6月30日通りの風景。
この風景に平和な長閑な空気を感じてしまうけど、実は、物乞いの人がいて、わたしたち外国人はこの街を歩くことができないのだ。

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