2017年2月22日水曜日

キンシャサ便りふたたび22 キンシャサの大型ホームセンター

昨年9月にキンシャサに再び到着した時、友人からリビング用品百貨店のような店がオープンしたと聞き、キンシャサ在住外国人(+コンゴの富裕層)にとって便利になったなあと感慨深いものがあった。


キンシャサのホームセンター ORCA (2016年撮影)

キンシャサ生活が始まって早速、その友人の新しいお宅に伺い、敷かれていた玄関マットにまず感動した!

これ、フランスで買ってきたもの?

以前、わたしはキンシャサで使う玄関マットを探し回って見つからず、娘の住む南仏でわざわざ買って運んできた経緯があった。

ああ、これはキンシャサよ、キンシャサのリビング用品のお店で買ったのよ。
こともなげに言う。
ビル全体がリビング用品だと言う。
えー!そんなリビング用品のお店があるの!行きたいー!

ということで連れて行ってもらったそのリビング用品の百貨店のようなお店のビルの前に立って、まあびっくり!驚いた。
教えてくれた友人は、前任地のブルキナファソのウアガドッグにも同じホームセンターがあったから、アフリカじゅうにあるチェーン店ではないかと言う。

ともかく、全館6階建てだったか、リビング用品がすべて揃うと言っても過言ではない!
皿、コップ、グラス、ナプキン、鍋、フライパン、電化製品、家具一式、カーペット、玄関マット、シャワールーム、バスタブ、タオル、洗剤、カーテン、庭用品、写真立て、文具(なんとノートがなかった)、スポーツ用品、かばん!
本当にゴルフ用品以外(!)なんでも揃っていた。
しかも、そんなにべらぼうに高くはない。(ちなみに、キンシャサの物価の高さはアフリカ一と言われている。)
友人が言うには、アイロンは他のスーパーマーケットで買うより格段に安かったとか。


2012年1月にキンシャサに来たときに存在したホームセンターといえば、”African eagle”というちょっと大きめのよろずやもどきの店だった。
タオルは花か龍か仙人模様の柄の中国製の粗悪品。食器や鍋もひと昔もふた昔も前の先進国で売れ残ったようなものが埃かぶって乱雑に置かれていてがっかりし通しだった。

家具屋と言えば、キンシャサ郊外に家具製作所に直結した青空市場の家具屋で、そこの家具を買ったら土の上に置かれているから、すでにシロアリがへばりついて木材が喰われているという代物だった。

ちょっとしたリビング装飾品を探そうにもそんなこじゃれたショップはなかった。
”Habitat”という、名前だけはフランスでも見かけるリビング用品店は2、3店舗存在したが、なんとも、ベルサイユ宮殿に住まうつもりですか、と訊きたくなるような成金趣味的な、ゴージャスな、おまけに目が飛び出すほどの金額の家具ばかりが陳列されていた。
でも、だからこそ、ちょっとお洒落でシンプルなリビング用品店を発掘する楽しみもあったのだが。
(そういえば、北欧家具のような素晴らしい家具を作る、北欧人指導の家具の工場直結の展示ルームを紹介されて訪ねたことがあった。確かに素晴らしい家具だったが、高価格にたじろいだことも懐かしい思い出だ。)

そして、最初の頃のブログで紹介したが、夫から、ポワルー道路工事現場近くのリメテ地区にリビングショップを発見したと聞いたときは天にも昇る気持ちだった。
夫は、”IKEA”がキンシャサにもあったぞー!、と言ったのだったが、行ってみると、なんと、その名も”KITEA”。



キンシャサの ”KITEA”ショップ (2012年撮影)

KITEAに来てや~。なんて。
肩すかしにあったような気分になったものだ。
それでも、屋根付きの店舗のセメントの地面に並べられた家具を見て安心感があった。
べニア板で作られたちゃちな家具ではあったが、シンプルなデザインだったし価格もそれなりで、キンシャサにもまともな家具屋ができたとうれしかった。
モロッコからのチェーン店だという噂だったが、今も、ポワルー道路近くで、健在だとは夫からの情報だ。

そして、2016年後半、2,3のショッピングモールがキンシャサにオープン。
体裁を取りつくろうのが好きな(失礼)富裕層コンゴ人向け、そして、外国人向けになのか、どこのショッピングモールにも家具屋が入っている。

キンシャサの大型ホームセンター、”ORCA”。
そこのビニル買い物袋にイルカのような魚のマークが印刷されている。ビルの正面にも同じ魚のマークが付いている。調べてみると、”ORCA”は、英語で”シャチ”の意味だった。
6月30日通りをキンシャサ中央駅に向かって進み、中央駅を右折して直進した突き当りの白い建物で、入り口に大きく赤い枠が目立ち、その上にシャチのマークが見える。

”ORCA”の商品。そんな高くもなく、品質もしっかりしていて、普通にシンプルな台所用品、洗面用品などの生活用品が各階ごとにテーマを持って、そして更にジャンル別に理路整然と棚に取り出し易く並んでいる。
キンシャサで、日本でも普通に見られるような日用品や家具(やはりちょっとけばけばしい趣味のものもあるけれど)を選べるようになったことは、他国からの滞在者には本当にありがたい。

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