我がホテルアパートメントの入り口ドア前から |
夜9時前にはわたしも夫も寝てしまう(!)から、朝はおのずと夜明け前から目覚めて活動が始まる。
雨季のじめっとした朝、夜明けが近づくと小鳥のリズミカルで陽気なさえずりが聴こえてくる。
パ・ピエポッ パ・ピエポッ
パーピエポ チチッ パーピエポ チチッ
チュッ ピエット チョン チュッ ピエット チョン
決してけたたましくはない。
でも、さすがアフリカの小鳥だけあって、テンポの取り方がすごい!、と感心してしまう。
とにかく陽気でリズミカルなのだ。
そして、夜が明けて、我が家、ホテルアパートメント(日本式の二階)の入り口ドアを開けるとこんな光景が目に入る。
隣の古い建物の赤い窓のテントがかわいらしい。
どんな人が住んで、どんな暮らしをしているんだろうと考えるだけでほっと温かくなる。
でも。小さな窓だし、古い建物だし、想像するだけにしておいたほうが幸せなのかな。
ちょうど1週間前の火曜日は夜明け前から降り始めた激しい雨でキンシャサ中の狭い川があふれ出し、キンシャサ中の道路が浸水。川のように流れる幹線道路の映像がfacebookでいくつもアップされていた。
狭い川があふれて町中が浸水した原因として、ベルギー植民地時代に築造された下水道の容量を超えていたということもあるだろうが、川に流されて出口を塞いだ”プラスティックゴミ”だというのだから、さすが!と意地悪く讃えるべきか、情けなくて悲しくなるというのか。
お陰で、川から水が引いてみると、きれいさっぱりゴミが流されて、川がきれいになった!、というのを聞いて、はて??
そのゴミは、コンゴ河に流され、大西洋に行きつき、地球中を回って、海洋環境汚染に繋がっていくのか、と考えると末恐ろしくなる。
この国にはプラスティックゴミ回収処理システムが未整備のまま、プラスティックやビニル製品で溢れかえっている。
大きなプラスティック工場がキンシャサにあっていろいろな製品を製造している。スーパーマーケットに行けばビニルの買い物袋が欲しいだけ(!)もらえる。また、ペットボトルに入った格安のキンシャサ製ミネラルウォーターのメーカーの数もここ2年ほどで増えたなと感じる。
固定電話が家庭や事務所に普及することなくスルーして携帯電話社会になったような矛盾した発展経路が、ゴミ回収処理システム未開発のままプラスティック(ビニル)製品が大量に生産されるこの国の消費社会にも当てはまるように思える。
そんな時にわたしが決まって思い出すカトマンズでの出来事がある。
もう30年以上も前のカトマンズでの生活時に、オーストラリア出身の女性から英語を習っていた。かのじょから、オーストラリアのヒマラヤ山系ゴミ回収の活動をするNGOが登山者向けに発行した英語パンフレットの(日本人登山者用のための)日本語版を一緒に訳してくれないかと依頼されたことがあった。
その中に、
「あなたの国から持ち込んだ荷物のゴミは自国にまた持ち帰ってほしい。」
という項目があった。それは、ネパール国内で生産されていない缶詰や酸素ボンベなどのプラスティック製品の不燃ゴミを(ネパール国内で)回収処理をする技術を持ち合わせていないからだ、と理由がしっかり記述されていた。
なるほどなあと思った。
逆に、自国でゴミ回収処理技術のない素材の物は、自国では生産禁止だということになる。
生産から消費へ、そしてゴミ回収処理までの経路を熟慮して責任を持った生活をしないと、地球環境は保護できないのだ。
自然環境保護は地球に住む人たち全体で考えないと解決できないのだと痛感する。
先進国も開発途上国もないのだ。
キンシャサに住む外国人は街中を自由に歩けないからこその健康維持兼娯楽のためのスポーツ、ゴルフがある。
そのゴルフ場も先週火曜日の豪雨で、(先週)木曜日の時点で前半の1ホールから9ホールまでは使用禁止だった。
低地に広がり、前半ホールには池が点在するコースなので、浸水してしまったのだ。
(先週)木曜日は後半のコースのみのプレイ、また週末の土曜日は全コースのプレイは許可されたもののシャリオ(ゴルフバッグ載せ手押し車?)の使用は全コースで禁止された。コースが傷むからという理由だった。
そして迎えた12日、日曜日の日本大使杯ゴルフコンペの日だった。
開催があやぶまれたが、その後の順調な天気回復でコース状態も立ち直り、無事に朝7時スタートで参加者14人が通常のプレイを楽しみ、表彰式を兼ねた昼食会まで無事に終了した。
わたしたち夫婦も元気に参加できたことに感謝!
そして今朝、火曜日はゴルフ仲間のマダムたちとプレイの約束の朝だ。
さあ、出かけようとしたら、夫のプロジェクトの運転手から、キタンボマガザンの先の地区で軍隊が集結してきな臭い事件が昨夜から続いているから、今朝のゴルフ場行きは止めたほうがいいと忠告を受けた。2人の死者も出たそうだ。
友人に連絡を取り、日本大使館の知人にも連絡し、情報を総合して、ゴルフを予定通りすることにして、出発した。
ゴルフ場に着くと、いろいろな国のマダムたちが集まってプレイの準備をするいつもと同じのどかな空気が漂っている。大丈夫だ。
途中の休憩は取らずにちょっと急ぎめにプレイをしたら、11時半前には終了。
よかった!
そして友人の運転手の車で我が家まで送り届けてもらう。
火曜日、木曜日の午前中の女性仲間でのゴルフ。
土曜日、日曜日の夫や友人たちとのゴルフ。
そして、先月から再開した、金曜日午後のフランス語のプライベート授業。
ときどき、誘いを受けるお茶会。
おたがいに貸し借りし合っての読書。
車でしか外出できない、また治安も安定しないキンシャサでの生活は、やっぱり厳しい。
そんな中でのささやかな楽しみをぽつぽつと置きながら、2月も半ばにさしかかろうとしている。
1月は ”いく”。
2月は、”にげる”。
3月は、 ”さる”。
キンシャサの雨季は、もうちょっと・・・5月に入るまで続くんだったかな。
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