ポワルー道路の街路灯 19:00(2017.2.16.) |
今月16日、ポワルー道路の街路灯設置工事がずいぶん進んできたから、また見に行きたいと夫が言い出した。もう何度、見に行ったことだろう。
今夕は、街路灯の点灯の瞬間を見たいのだ、と言う。
夫は、ポワルー改修拡幅、そしてこの街路灯設置プロジェクト双方に関わってきているのだった。
わたしも行くー!、ということで、めでたい夫婦は、またまた運転手のボボに頼んで、夕方6時半目指してポワルー道路に向かった。
到着したとき、18:15。
南緯4度のキンシャサは、ほぼ朝6時前後に日の出、夕方6時前後に日の入りを迎えるのだが、2月のキンシャサは夕方6時過ぎても薄明るい。
日没前、街路灯は未点灯 車内の時計は夕方6:26(2017.2.16.) |
夕方6時半頃に、やっと暗くなってきた。
そして、6時半過ぎて、街路灯は点灯し始めた。
ポワルー道路街路灯が点灯直後の様子 18:30過ぎ(2017.2.16.) |
太陽光電池の街路灯は夕方18:30過ぎに点灯を始め。夜中の人通り、車の通りの少ない時間帯(夜中0時過ぎ)は灯りを弱め、朝6:00に消灯する、というふうに自動コントローラーで時間設定をしているのだそうだ。
充電バッテリー容量と、日照時間や通行量の関係からの設定だ。
さて、電柱の基礎部分の工事を見てみよう。
街路灯電柱が設置される基礎部分の工事 2017.1.30.(コンゴ人技師facebookより)
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ポワルー道路沿いに電柱が埋め込まれたところ
まだ土がむき出しの状態だが、この後、表面が舗装されて完了となる(2017.2月中旬)
左後方に”KITEA”の看板が見える(コンゴ人技師facebookより)
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現在、土中の基礎工事はすべて終了したのだそうだ。
コンクリートの土台を土でいったん覆って電柱設置を待つ。
順次、土を取り除いて、大型ネジで電柱を土台に取り付け、再び土を被せていく。
その後、電柱周りは歩道と同じような舗装が施されて設置完了となる。
ポワルー道路沿いに設置される太陽光街路灯は全部で563本。
そのうち半分以上の電柱は取り付け済みだと聞いた。
2017年1月26日(木)付のコンゴ民主共和国の日刊新聞紙、”Observateur”に、日本政府援助で、ポワルー舗装道路改修・拡幅工事に続き街路灯の点灯工事が始まっている、という記事が載った。
Observateur日刊紙のポワルー道路街路灯設置の記事 |
夫は、この記事の街路灯の写真を見るなり、街路灯の写真が違うと憤慨した。
ポワルー道路拡幅工事施工前に立っていた、電線の付いた古い街路灯だ、と。
確かに、新しい街路灯は太陽光利用なので、電線がない。
以前の街路灯は、電線が切れて機能していなかったと聞く。
それでも、その古い街路灯たちは修理されて、別の道路の街路灯として使い回されているとも聞いたが、ぜひ、そうであってほしい。
この記事を読むと(辞書と格闘して読んだ!)、ポワルー道路沿いの住民たちがどれだけ、街路灯設置を待ち望んでいたかが理解できる。
また、沿道住民の声として、ポワルー道路の舗装改修と拡幅工事に感謝し、さらに街路灯設置に対する日本政府の援助にも感謝を述べているし、更に、コンゴ民主共和国と日本の関係が良好なのは、ポワルー道路のプロジェクトだけでなく、職業教育分野や保健衛生分野にも日本の援助が入っていることでも分かるとも紹介されていた。
新聞、テレビ、ラジオなどのメディアにも取り上げられ、建設大臣一行の視察団も現場を訪れ、日本の支援が入っていることをコンゴの人々に知ってもらえることはうれしい。
コンゴからはるか遠い日本に思いを馳せてくれる小さい子どもたちがこの国に増えたらな、なんて思うのだった。