2012年6月10日日曜日

6月7日、孫娘誕生

(今日は、キンシャサの話題ではなくてごめんなさい。ひとつの記録として書きたいと思います。)


フランスに住む長女に6月7日朝、女の子が生まれた。その日、娘と電話で話しながら、わたしは娘が生まれた日のことを思い出し、あんなに小さかったわたしの赤ちゃんが母になったのだと感動して泣いてしまった。


娘が1歳3ヶ月のとき、夫の赴任先のネパール、カトマンズでの生活が始まった。オムツがやっと取れたとき、友達の必要性を感じ、モーリシャス出身の女性が先生をする幼稚園に入れた。
小さいながら、ネパール人のお手伝いさんがするように、額にティカのシールをつけ、腕にプラスチックのブレスレットをして通園し、たくさんの絵を描いて帰宅する毎日だった。

食欲旺盛な子で、マンゴーの季節には、夫が娘と二人で新聞紙の上に座り、皮をむいたマンゴーを二人で果汁で洋服がびしょびしょになるほどしゃぶりついてダイナミックに食べ、二人でシャワー室へ直行し、きれいさっぱりシャワーを浴びて昼寝をしていたことを思い出す。
下の写真は、28年近くも前のネパール赴任の時のパスポート写真だ。娘を併記したパスポートにしたため、娘を抱いての写真だった。カトマンズには2年間滞在した。

ネパール赴任時のパスポート用写真・娘1歳前
わたしの孫誕生祝いに冨永大使夫人からいただいた、ハイジの絵本
その後、弟が生まれ、いつもお山の大将の娘の一番子分が弟だった。いつも姉にくっついて回り、二人は仲良しだった。
娘が8歳、息子が4歳のとき、中央アフリカ共和国の首都、バンギでの生活が始まった。
二人は、フレンチスクールに入学した。旧フランス領だったため、外国人子弟学校としてフレンチスクールしかなかった。そこで娘達は初めてフランス語に接した。3年間のアフリカでの生活だった。

娘は中高でもフランス語の勉強を続け、高校と大学でそれぞれ1年弱、単身でフランスに滞在した。また、4歳からずっと、どこにいても社会人になっても、娘は結婚するまでクラシックバレエを続けた。

そして一昨年の秋。不思議な出会いがあった、と娘はわたしに言った。
フランスの男性と結婚しフランスに住むことになるとは青天の霹靂だった。



娘の名前は、アニメ”ハイジ”の可愛がっていたヤギの名前だ。ハイジのように元気に天真爛漫に育ってほしいと思って、”はいじ”、にしたかったが、周囲の反対にあってヤギの子の名前にした。

それを知っていた日本大使夫人からお祝いにと昨日いただいたのが、上の写真のハイジの絵本だ。

中央アフリカ、バンギ滞在のほぼ同時期に、ほぼ同年齢の子どもたちを伴って赴任した母親同士、「バンギ日本人自習校」というのを当時の日本大使の好意で日本大使館内に設置していただき、日本人の小学生4人と母親教師2人で開校して日本の学校のカリキュラムをはしょってではあるが、一生懸命(と二人の母は自負している!)教育した、アフリカでの良き思い出を共有しているかただ。

その夫人からいただいた絵本はフランス語で書かれていて、1980年代にスイスで発行されている。色使いがシックで美しい挿絵もまた良くて、本当にうれしいプレゼントだった。
なにより、ハイジがわたしのイメージ通りだ。

娘も木登りが好きで、近所の”しいのき公園”の大きな椎の木の、二股に分かれた太い幹のところに、小さな座布団とおやつと水筒をかついで登り、そこでおやつを食べるのが大好きだった。幼稚園の頃のことだ。
大きな木が何本もある、娘が通園した幼稚園での素晴らしい先生方との出会いもまた幸運だった。

ハイジのようにたくましく育って、マイペースで思うままに(?)育った娘が、さて、今度は自分の娘にどんな環境を用意するのだろう。

孫娘もどうかハイジのように、元気に天真爛漫にすくすくと育ちますように。そして平和が続きますように。

6 件のコメント:

  1. HIROさん、お孫さん誕生おめでとうございます。
    昨晩、聖歌隊母親の会があり、HIROさんの話題で盛り上がりました。
    耕一君もおじさんなんて!月日の経つのを感じますね。
    もうすぐ、おじいちゃま、おばあちゃまで小さい天使に会いに行くのでしょう!
    ご対面の後の、HIROさんのブログを楽しみにしています。
    本当におめでとうございます♡

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  2. ikuさん、嬉しいコメントをありがとうございます。
    ホントに月日の経つ早さに驚くばかり!
    12日から1週間の予定で、娘たちに会いに行ってきます。
    聖歌隊母の会の皆様にもどうぞよろしくお伝えください。

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  3. hiroさんのブログを読んで、継がれてゆく命のいとおしさに涙がこぼれてきました。本当におめでとうございます。明日には赤ちゃんをだっこできますね!
    わたしの分もいっぱい抱っこしてきてね!!

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  4. チェロ子さん、いつも、いつも私たち母娘を支えてくださり、ありがとうございます。
    チェロ子さんも、娘たちの澄む町を再訪してください。
    これからもどうぞよろしくね。

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  5. ごめんなさい。”澄む町”ではなく、”住む町”でした。慌てましたあ(^^)

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  6. アンティーブで見た地中海の”澄んだ”深い青の海と空を思い出しましたよ♪
    それから教会の脇の大きなアロエやサボテンも!
    あのマルシェをこれからはベビーカーとお散歩するんですね❤
    想像して幸せな気分になりました~(*^ ^*)

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