2012.7.27 BBQの夜 in 在キンシャサ英国大使館 |
キンシャサのグランドホテルを過ぎてコンゴ河沿いの道を一つ入った通りは、ゆったりとした区画が続き、とてもきれいに整備されたところだ。
その辺り一帯のコンゴ河沿い道路はキンシャサ市内で唯一、外国人の徒歩が可能な場所だ。
朝や夕方には、散歩やジョギングを楽しむ外国人たちが行き交い、ごみごみしたキンシャサの街中とはだいぶ雰囲気が変わる。
そこにはアメリカ大使公邸、英国大使館と官舎、ドイツ大使館、おしゃれなアパートなどが並ぶ。
そんな治安の良い地域にあり、白い壁に囲まれて威厳のある構えの英国大使館内の庭で、毎週金曜日の夜、ガーデンバーベキューが設営され、一般に公開されて食事を楽しむことができるのだ。
もちろん、英国大使館敷地内に入るのには、門衛のゴルカ兵たちの厳しいチェックを受けなければならないし、英国大使館が発行する"Oasis Club"会員カードを持つ人と同伴でなければ入場できない。
敷地内の庭はとても良く手入れされていて、個人宅の庭のようなアットホームな空間が広がる。
ここのガーデンバーベキューはわたしたち夫婦がキンシャサで唯一楽しめて憩える場所だ、と胸を張って紹介できる。
夫はまず最初に、Oasis Club会員のコンゴ人の知り合いに連れてきてもらったのだそうだ。
そして、夫婦で英国大使館のゆったりした庭でバーベキューの夜を過ごすために、Oasis Clubの会員になった。
会員になるには、所定の用紙に必要事項を記入して、年会費とともに英国大使館に提出すれば問題なく会員カードを発行してもらえた。
それが、昨年の4月28日なのだった。
それからほぼ月1回のペースでここを訪れている。
メニューは毎回同じだ。
生野菜のサラダ、バーベキューと相性抜群のピラフ2種、野菜煮込み料理、パン、そしてソーセージ、キャピテンという白身の川魚、鶏肉、豚肉、牛肉のバーベキューに、最後はフルーツポンチとケーキ2種で締めくくられる。
バーベキューの味付けがとても美味しく、ピラフとのコラボレーションを毎回楽しんでいる。
まず、会員はひとり20ドル、非会員だと25ドルを払って、チケットを買う。
ビール、ワインの飲み物は別に買わなければならない。20ドルの飲み物チケットを買って、希望の飲み物と交換にチケットにパンチで穴を空けてもらう。
ビールはどのビールも3ドルだからビール1本につき3つの穴が、ワインは赤も白もグラス1杯5ドルだからグラス1杯につき5つの穴が空けられる。
チケットに20個の穴が空くと終了。
また新たに飲み物チケットを購入しなければならない。
ここの食事で唯一残念なのは、デザートの時の紅茶がない、ということだけだ。
本場イギリスの美味しい紅茶があったら満点なのになあ。
昨年7月27日金曜日は、ちょうどロンドンオリンピックの開会式と重なった。
そのときの様子をブログに書いたが、敷地内の建物の白い壁が大スクリーンとなって開会式画面が映し出され、臨場感溢れる開会式を楽しめたのはとても良い思い出になった。
初めて夫婦でここを訪れ、Oasis Clubの会員となって1年が過ぎたなんて驚きだ。
先週の金曜日にBBQに出かけて、2年目の会員継続手続きをした。
そろそろキンシャサも雨季が明ける。
金曜のBBQの庭で、わたしはひんやりとした乾季の空気をキャッチした。
「乾季来ぬと目にはさやかに見えねども、空気の軽さにぞおどろかれぬる」
運転手が言った。あと1週間うちにも乾季が始まるよ、と。
昨年、乾季の頃、BBQの庭でバッタに会った。
BBQの夜の庭で出会ったバッタ |
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