キンシャサはもうすっかり雨季。
8月下旬に久しぶりの雨が降り、9月には雨が4回降った。
その間に、気温は着実に上昇。
そして10月に入り今日、昼前から2回目の雨が降った。
日本でも秋分の日が過ぎ、太陽は南回帰線に向かって南へと移動している。
我が家の南向きのサロンに陽射しがまた入り込むようになった。真っ赤な夕陽も望める。
そんな雨季のキンシャサで、明日12日から3日間、中央部アフリカでは初のフランコフォン会議が開催される。
世界中の仏語圏の国々のトップクラスが集まる会議で、2年に1回仏語圏の国々の持ち回りで開催されるのだそうだ。
フランスのオランド首相もキンシャサ入りするというので、コンゴ民主共和国全体が活気付いて、キンシャサじゅうで大清掃作戦展開中だ。ゴミ箱だって(!)、街中いたるところに設置された。
6月30日通りの大通りにはフランコフォンの旗とコンゴ民主共和国の旗が街灯にはためいている。メイン大通りには”ようこそいらっしゃい、キンシャサへ”の大きな看板が立っている。
交通警官や警察官も街中で立ち働いている。うわべだけ体裁付けるのが大得意なコンゴの人たちの腕の見せどころ、といったところか(意地悪な見方だけど。)。
フランコフォン会議の町の様子の詳細はまた別の機会に。
さて、そんな10月に入り、わたしの誕生日が近づいてきた。
いよいよ50代ぞろ目の歳。
誕生日当日の朝、いつものように6時半前に起き、いつものように寝ぼけ眼でパソコンにスイッチを入れる。
あれ、キイボードの上に何かあるぞ・・・。
寝ぼけて焦点が合わないのと老眼とで、よく見えない目をこすり焦点が合ったところで、何と!!!
悪筆の夫が彼なりのていねいな気持ちで書いてくれた「誕生日 金一封」ではないか!!!
しかも、”VLISCO スカート券”だって!!
(”券”の字の中が「力」になってるけど、気にするまい。)
夫はわたしのブログをしっかり観ていたんだなあ。
VLISCOのスカートをいつか買うぞ、と書いたあのブログを。
なんだか、嬉しいのと可笑しいのとで独り大笑いした。
海外のブティックで独りで試着室に入るのは危険だ、と聞くので、夫の仕事が昼間までで終わる土曜日を待ってVLISCOに一緒に行ってもらった。
運良く、お目当てのスカートが残っていて早速試着する。
サイズの”XS”はわたしにぴったりだったが、わたしには色が地味過ぎて似合わない。
デザインもピンと来ない。
あーあ・・・。
他のワンピースもジャケットも奇抜なデザインの上に、サイズ”L”とかとてつもなく大きいサイズばかりだ。
ブティックを去りがたくて、うろうろしていたわたしに、夫が、フランスで選んだほうがいいじゃないか、と声をかけてきた。
そうだね、もうじき、娘のところに行くからね。
でも夏物はないだろうけど。
ということで、「VLISCOスカート金一封」とはならなかったけど、フランスで選ぼうと気持ちを入れ換えた。
運転手のおじさんに、今日はわたしの誕生日なんだ~、と言うと、おめでとう!そりゃ歌わなきゃー!、と大声で誕生日の歌を楽しそうに歌ってくれた。
ぼくは、生涯で2度だけ妻の誕生日を忘れたことがあってねえ、大変だったよ、奥さんの機嫌を損ねてさ。
かれが言うには、夫婦の誕生日には必ずプレゼントをお互いに用意するのだそうだ。
優しい人柄がにじみ出ているもの。アニメ”アルプスの少女ハイジ”に登場するクララの家の執事(?)セバスチャンそっくりの運転手だ。
そして、今日10月11日。
わたしたち夫婦は、今夜21:05発のエアフランスでパリへ向かう。今朝、キンシャサ市内のホテル・メムリン内のエアフランスオフィスで事前チェックインを済ませた。空港まで手ぶらで行けるのでとても便利なシステムだ。
翌朝パリからニースへ乗り継いで、娘のところに数日滞在し、17日には東京へ一時帰国の予定だ。
キンシャサ市内からンジリ空港までの交通渋滞は半端なく、しかも、明日からのフランコフォン会議を控えて、さらに渋滞が予想されるというので、15:00前には我が家を出発しなければ。
では、しばしの別れ、キンシャサ!行ってきます!
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