2012年8月14日火曜日

ゴンベ郵便局にて

ゴンベ郵便局内の郵便物保管受け取り部屋

先週金曜日、わたしは私書箱に郵便物が届いていることを願いつつゴンベ郵便局へ出向いた。

残念ながらまたもや空振り。
すごすごと郵便局前の階段を下りようとしたとき、

「マダーム、小包~colisが届いているよ。」

仕事がないと郵便局員マダム3人ほどが入り口に椅子を持ってきて気だるそうに座っているのだが、その1人の郵便局員マダムから声が掛かる。

「わたしについておいで!」

埃だらけの通路を曲がって曲がって、通された部屋が上の写真の部屋だった。(彼女が席を外している間にさっと撮影。)
写真手前にちょこっとだけ写っているのが係員マダムの机だ。
これだよ、と送り状を見せてもらったら、送り元JAPON,というのと、送り先Gombe,R.D.C.というところと、受取人Hiro・・・というところだけがわたしに共通しているだけだ。
まったく差出人にも見覚え無し!
送り先住所には、キンシャサの住所が記入されているだけで私書箱番号は書かれていない。
よく見ると、夫のプロジェクト関係の宿舎の住所ではないか。

マダム、これはわたしの名前ではないね。わたしは、"Hiroko"だもの。

夫と電話でやり取りした結果、わたしが代理で届いた荷物を受け取ることになった。
わたしが夫と電話でやり取りしている間に、ひとりお客さんが部屋に入ってきて、小包の受け取りをしている。
ちょっと待ってね、この人に先に荷物を渡してしまうから。
何気なく見ていたら、小包を2つ受け取り、1ドルね、とか言って(払ったかどうかは見てないが)、領収書を渡していた。
アジア風の顔立ちの肌の黒い女性だった。
なるほど、キンシャサにも海外から荷物が届いているんだ。そう思った。
彼女の机の上には、漢字で”朝鮮”の住所が書かれた受取状が置かれているのも見える。

さあ、あなたの番ね。
ここの受取状の裏と、このノートの欄にサインしてちょうだい。
あ、それとあなたの身分証明書のコピーを取りますから、身分証明書を出してちょうだい。
それと、あなたの電話番号を教えて。郵便物が届いたら電話で知らせてあげるから。

はいはい。彼女の荷物受け取りノートはラインが引かれて整然としている。
だけど、相変わらず業務態度は緩い。のっそり、のっそり。

では、荷物に掛かる2つの税金~ taxe douane et  taxe postale を払ってください。

それぞれの税金について説明を受ける。
それにしてもなあ。ずいぶんな料金を示される。
でも、その金額が妥当なものかどうか、比較ができない。
さっきのアフリカ人女性は1ドル、とか言われていたようにも思う。
受け取る小包の申請金額にもよるのだろうけど。
確か、先月、封筒に入れて送られてきた小さな郵便物にも5000コンゴフラン(約460円)ほど郵便局長さんに払ったような・・。半信半疑ながら受け入れざるを得ない。

小包受取状のコピーをもらう。
わたしがいつも持ち歩くパスポートのコピーも返してもらった。
ところが、領収書を貰っていないことに気づいてまた引き返して、領収書を請求する。
その間、彼女は、わたしのボールペンをくれ、と言ってきたり、この前、事故を起こして頭痛がするから病院に行くからお金が必要なのだ、としつこく言ってきたり。

わたしは不思議に思ったことを係員マダムに質問してみた。

どうして、わたしに荷物が届いているよ、と声を掛けたの?

だって、マ・スール寛子が、わたしたちにあなたを紹介したでしょう、あなた、覚えてる?わたしはしっかり、そのことを覚えてるのよ。だから、てっきりあなたに届いた荷物だと思ったのよ。

確かに、寛子シスターがゴンベ郵便局まで同行し、郵便局長さんに紹介してくださり、私書箱開設の手続きにも手を貸してくださり、さらには、私書箱を開設する以前に、フランスに住む娘がゴンベのわたしたちの住むアパートの住所で手紙を送ったことを説明し、フランスからゴンベのアパートの住所でHiroko宛ての手紙が届いたら彼女に知らせてあげてね、とまで言ってくださったのだった。

意地悪く考えると、日本人マダムが毎週2回は私書箱を見に来るから、日本からの郵便物は彼女に押し付ければしっかり税金も支払ってくれるし、とりあえず声を掛けよう~みたいなことかもしれない。
それでもいいいかなあ、と思う。
少なくとも、日本人のところに荷物が届くのだし、郵便局員にも懐にお金が入ってくる。
どちらにとっても幸せなことだもの。
ゴンベ郵便局に荷物が届いていますよーくらいの伝言だったら、喜んで引き受けよう!

受け取り主の方は、日本から発送してもらって1ヵ月半が経ち、手元に届くことを諦めていたのだそうだ。
何をおっしゃる!フランスからの封書の手紙ですら、我が家の私書箱に届くのに1ヶ月近くかかっているのだ。キンシャサ郵便事情を甘く見てはいけない。

その方は、後進国の郵便事情を知らず、先進国と同じように郵便局に到着した郵便物は、郵便局員によって自宅まで運ばれてくるもの、と思っていたのだろう。
わたしたちが滞在を経験したネパールでも中央アフリカ共和国でも、私書箱を設置していないと郵便物は届かなかった。
小包の場合、郵便局に届くと、局員が荷物到着のお知らせの紙を私書箱に投函する。受取人はその紙を持って荷物受け取りカウンターまで行って税金を払って取り出す。
そういうことをして荷物を受け取っていたし、運良く届いても中身を抜き取られ、新聞紙や雑誌が詰め込まれた”ごみ”同然の小包になっていることもあった。

結局、その日、小包を受け取って郵便局を出るまで2時間近くを要した。
他人の荷物でも、日本からはるばるキンシャサにやってきた荷物だと思うと、何だか嬉しい気分になる。

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