2012年8月8日水曜日

英国大使館でのオリンピック開館式

ロンドンオリンピックも後半戦となった。
日本では、時差で夜中観戦になることも多いだろうが、連日の試合に大フィーバーしている様子が耳に聞こえてくるようだ。

我が家のテレビは、フランス語放送しか見られず、なでしこジャパンの活躍も、男子サッカーの試合も、体操の内村選手の演技も見られず、パソコンに逐一入ってくる速報ニュースで感動している毎日だ。


さて、コンゴ河沿いの閑静な住宅街に建つキンシャサの英国大使館の庭で、毎週金曜日の”6PM-Until Late”まで、”BIG FRIDAY BBC”~野外バーベキューレストランが開店する。
わたしたち夫婦は、英国大使館の”Oasis Club”会員になって、バーベキューを食べに、そして心地良い雰囲気を味わいによく出かける。(わたしたちは外食はほとんどしない。唯一の外食を楽しむ場所だ。)
会員は一人20米ドル、非会員は25米ドルで、飲み物は別にチケット綴りを買って、それで支払う。

ロンドンオリンピック開会式の7月27日はちょうど金曜日だった。
その夜のBBC in 英国大使館は、”ロンドンオリンピック開会式をバーベキューを食べながら皆で開会式を観よう!”と企画され、わたしたち夫婦もキンシャサで頑張る慶応大生の裕紀君を誘って出かけた。
テニスコートの白い壁に開会式中継が映し出され、ちょっとしたお祭り気分の、にぎやかな夜となった。


大スクリーン画面の開会式を見つめる人たち
色んな国の人が集まった英国大使館庭

庭には、ロンドンオリンピックの公式旗が飾られたり、三角形の小旗が張り巡らされて、開会式気分を演出している。
大スクリーンにはエリザベス女王が映し出された。ポール・マッカートニーが懐かしい曲を歌っている。ビッグベンやロンドン橋・・・。きっとイギリス人たちはロンドンオリンピック開催を誇り高く思っているだろう。
大使館庭に集まった人たちの中に、大判の布のユニオンジャックを体に巻いてワンピース風に着ている女性を発見!ユニオンジャックの山高帽をかぶった男性もいる。
皆が開会式気分を味わおうと集まってきているのだな、とこちらも浮かれてくる。

バーベキューのメニューもいつもより豪華だ。何でも、英国大使がオリンピック開会式の夜だから豪華にしなさい、と指示があったのだそうだ。
ビールは3本頼むと1本のサービスが付いた。
いつも思うのだが、英国大使館バーベキューの夕べは、とてもアットホームで和やかな雰囲気で、メニューもとても工夫されて美味しい。ご飯はカレー味ともうひとつ何味かわからないが2種類用意されていて、それらがバーベキューにとてもよく合うのだ。
コンゴ河からの風も心地良い。
庭にはよく躾けられたワンちゃんも放し飼いにされている。
英国大使館員家族の小さな子どもたちも両親に連れられて楽しそうに食事している(・・んだか遊んでいるんだか・・。)。
夫がプロジェクトで関わるコンゴ政府役人のンテラさんにもここでよく会う。夫はこのンテラさんに連れられて初めて英国大使館庭のバーベキューの夕べを知ったのだった。
その夜も接待客と一緒のンテラさんに会った。かれは、キンシャサでサッカーチームを作るほどサッカー大好きムッシュなのだそうだ。上背があってしっかり鍛えられた体型をしている。


キンシャサで頑張る裕紀くんと夫
夫婦で!山盛りの皿!

わたしは、美味しくて調子に乗って皿に山盛り2杯分も食べてしまった。その上、デザートまで完食して、夫が呆れて見ていた。


コンゴ河沿いの閑静な住宅街の中にある英国大使館敷地内には大使館、公邸、官舎などの建物が点在し、テニスコート兼バスケットボールコート、プールもある。
きれいに整備された大使館敷地内で、一般の人々に毎週金曜日夜に野外レストランを開放、提供する英国大使館の懐の大きさには感謝するばかりだ。(昼間にはランチも提供しているとも聞く。)

もちろんセキュリティーはとても厳しい。入り口で厳しくチェックされるし、名前と連絡先を書いて入場する。そして精鋭なネパールのゴルカ兵が周囲をしっかりガードしている。
だからこそ、和気あいあいと食事をおいしく味わえるのだ。

キンシャサの英国大使館庭でバーベキューとビールやワインを味わいながら、大スクリーン画面で観た7月27日のロンドンオリンピック開会式の夜を、これからいつまでも懐かしく思い出すことだろう。

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