2013年5月21日火曜日

第15回 キンシャサ オープン ゴルフ !!

5月17日、18日、19日の3日間、キンシャサ・ゴルフクラブで、第15回キンシャサ・オープンゴルフが開催された。

キンシャサ・ゴルフクラブ入り口そばのパイヨット




キンシャサ・ゴルフクラブ入り口に立てられたスポンサー掲示とキャディ

わたしの昨年のキンシャサ・オープンゴルフのブログ中でつぶやいた願いが叶って、夫婦で初参加を果たした。


”15e OPEN GOLF DE KINSHASA 2013”は、5月16日(木)7時からの前夜祭カクテルパーティーで幕が上がった。

ルブンバシからの参加チームはお揃いのスコットランド衣装で登場

コンゴ南部にある大鉱山都市ルブンバシから20名ほどがお揃いのスコットランド民族衣装で参加し注目を浴びている。1人のメンバーに、あなたはスコットランド出身なのですか、と訊くと、南アフリカ出身です、という答えが返ってきた。
皆とても陽気だ。
オープンゴルフに参加しないクラブメンバーももちろん出席できる。わたしの刺繍のフランス人の先生夫妻もいる。ご主人がスポンサー企業の携帯会社Orangeのキンシャサ駐在員なのだ。

ヨーロッパ、アフリカ、もちろんコンゴ両国から集まったプロと、第1、第2、第3の各カテゴリーに分かれてアマチュア・ゴルファーも参加するキンシャサ・オープンゴルフだ。
今年で15回目という。
聞くところによると、アフリカの他の国でもこういったオープンゴルフを開催しているのだそうだ。
ただ、ナイロビ・オープンゴルフはプロだけの参加だそうだ。


プロと第1カテゴリーの参加者はstroke play。普通の数え方でスコアカードに記入していく。最終日には、パター回数を競う企画もある。
日本人は冨永大使と無償援助浄水場プロジェクトのコンサルタント業務に携わる柳田さんの2人が参加している。

第2,第3カテゴリーは、stable-ford。ハンデにより各ホールのパー数が決まっていて、各パー数より2打オーバーしたところでプレイ打ち切りとなる。
参加者が全部で200人近くともなるとそういった方式になるのだろう。
わたしたち夫婦、大使館勤務の日本人青年はこのプレイ方式での参加だ。

前もってオープンゴルフ参加費を払い、そのときにいろいろな参加グッズをもらう。
3日間分の朝食券、3日間分の飲み物券とサンドイッチ券(その2種類にはキャディ分チケットも付いている。)、3日間分のキャディ券のチケット綴りも入っている。
それから3枚のポロシャツがあり、各日の着用ポロシャツの指定を受ける。




ルールブックやティー、筆記具などのこまごまとした参加グッズを眺めていると緊張感が一気に高まるのだった。


和気あいあいとしたパーティー会場だったが、翌日のスタート時間が発表されると、皆の表情が引き締まった。
いよいよ明日から3日間のキンシャサ・オープンゴルフが始まる。
明日に備えて、早めのパーティー終了だった。(かな?)


さあ、初日。
5月17日(金)はコンゴの祝日だ。
今日はハイネケンが担当スポンサーだ。
夫は早朝から落ち着きがなく、オープンゴルフの朝食風景を見に行ってくるといってゴルフ場に向かう。

配布された3枚のポロシャツのうち、紫色のポロシャツを参加者は着用のこととなっている。
わたしは12:50 10番ホールからスタート。(夫は12:00 1番ホールから。)
スコアカードをもらい、パートナーと顔合わせ。
スコアカードを交換する。
1人欠席で、BCDC(ベルギーの銀行)勤務のベルギー人、パトリックさんと2人でのプレイだ。
初参加なので緊張しています、と言うと、かれも初参加なのだという。
リラックスしてやりましょう、と言われとても紳士的で楽しい相棒だった。
2人ともステーブルフォード式プレイなので、スコアカードに結構な数の×が記入されていく。
太陽がぎらぎらと照りつける。
プレイ前の緊張と炎天下にいることで疲労困憊。
それでもゴルフを楽しむことができた。
8番ホール終了のとき、小高い丘から見た真っ赤な大きな夕陽の感動的だったこと!!



2日目、18日(土)はBCDC(ベルギーの銀行)が担当スポンサー。
着用ポロシャツは白とグレーのもの。
今日は12:10 1番ホールからのスタート。(夫は12:50 10番ホールスタート。)
スラッとして短パンの良く似合うレバノン人マダムのグラディスさんと、オランダ人のキュートなヴィヴィアンさんの女性3人グループでのプレイだ。

この日がいちばん緊張した。
わたしが最初にティーアップ。
なんと初球からバンカーへ。
1ホール目からスコアカードに×が記入された。
飛距離はないが直球でフェアウエイをキープするグラディスさん。
飛距離抜群なのにあちこちに曲がるヴィヴィアンさん。
皆,一生懸命だ。
グラディスさんはプレイ中も煙草を離せない。

半分プレイ終了のときに、プレイ時間オーバーの注意を受け、休憩なしで後半のプレイへ。
この日のスコアカードには×が随分並んだ。
自分のゴルフをする、と言う課題なんか完全に吹っ飛んでしまっていた。
とてもフレンドリーなマダム達なのに、なぜか気を遣ってしまっていた。

それでも、終了後にわたしたち同じレベルだから、またゴルフをご一緒しましょう、と言って電話番号の交換をした。



最終日、19日(日)はフランスの携帯会社Orangeが担当スポンサーだ。
着用シャツは紺とオレンジ色のものだった。
朝早く7時に10番ホールスタート(夫は7:40 10番ホールスタート)ということで、二人で朝6時半に自宅を出発。


朝6時半頃の6月30日通り オレンジ色の朝日が!


6月30日通りをゴルフ場に向かって進みながら、右前方にきれいなオレンジ色に輝く朝日が見え続ける。
よーし、今日こそ、悔いの残らないように自分のゴルフをしよう、と朝日を拝みながら決意する。
3日目だというのに体は軽い。

10番ホール前で2人のムッシュと顔合わせしてスコアカードの交換。
体も声も大きなベルギー人ディディエさんと、小柄で穏やかなフランス人ブルノーさん。
楽しい雰囲気がうれしい。
とにかくしっかりと自分のボールを見続けよう。
いくつかのラッキープレイといくつかの奇跡的なロングパットが決まり、最終日のスコアがいちばん良かった。

最終ホール,最終プレイのあとのなんと清々しかったことだろう!
わたしを支え続けてくれたキャディのデビおじさんに感謝の言葉と心付けを渡すととても喜んでくれた。
来年も腕を磨いて参加できたらな。
もう来年のオープンゴルフのことに想いが移る。


楽しい3日間のゴルフだった。

3日間とも夜には成績優秀者の表彰式とスコアカードでのくじ引きというお楽しみがあった。
初日と2日目は、思い思いのドリンクを片手に、ゴルフ会場に張られた大型テントの下で行われた。
成績優秀者にはその日の担当スポンサーからの賞品が授与され、くじ引きでも担当スポンサーからの提供品に加え、ブリュッセル航空からキンシャサ~ブリュッセル往復航空券が、コロンゴ航空からはキンシャサ~ルブンバシ往復航空券が各日、提供されていた。


最終日の夜は8時から(実際の開始は9時すぎていたけれど)、ゴルフクラブ内のホールで着席ディナーパーティーがあり、参加者は着飾って会場に現れた。
150名以上はいたように思う。
ルブンバシチームのメンバーは、やっぱりスコットランド民族衣装姿でバグパイプ音楽にあわせて踊りながら入場。

会場のテーブルは、国別に分かれていたように思う。
韓国のテーブルには10人(うち4人はマダム)が、日本のテーブルは5人が座った。インド人参加者も目を引いた。アラブ系の参加者も目立つ。アフリカ各国からのプロゴルファー参加者もちらほら目に留まる。日米親善コンペで顔なじみになった面々もいる。
でも圧倒的にフランス人、ベルギー人が多いようだった。


後夜祭ディナーパーティー


いよいよ総合成績優秀者発表が始まる。

プロの1位は、ベルギー人、2位はわたしがレッスンを受けるコンゴ人ジャンクロード、3位はやはりキンシャサゴルフクラブ所属のプロ、カップンバだ。

一般参加男性成績優秀者にKASHIWAさんというアメリカ人がいた。両親のどちらかが日本人だそうだ。かれは第3カテゴリー部門で1位だった。

一般女性部門1位、そしてパター部門1位に輝いたのは第1カテゴリーに属する韓国人女性のキムさんだった。かのじょのパター数は18ホールで24パター。各ホール1パターちょっとで沈めたことになる。すばらしい。

シニア部門1位に輝いたのは、われらが日本の冨永大使だった。
カテゴリー1に属する大使は3日間の成績は良くなかった、と肩を落とされていたから、名まえを呼ばれた時はキョトン!、とされていた。
アフリカの良木で作られたゴルファーをかたどったトロフィーを抱えて本当に嬉しそうだ。
タンタン作家として知られるメートル・オーギー作のトロフィー。
おめでとうございます!!

そして、最後に10数名ほどの名前が呼ばれた。かれらは木製のティーアップしたゴルフボールのトロフィーを手にしている。

いいなあー。

わたしはよほどウットリ羨ましげな眼差しをしていたのかなあ。
ティーアップゴルフボール・トロフィーを手に着席された冨永大使が、ぼくはこのシニア部門1位のゴルファーのトロフィーをもらったから、こっちのゴルフボールトロフィーはマダムにあげよう!、と言われて、わたしにくださった!!!

わーーーい!!!!!



”OPEN DE KINSHASA-2013
17-18-19 Mai 2013”


これからのわたしの人生の中で、2013年 キンシャサ・オープンゴルフに夫婦で参加できた、とても良い思い出のトロフィーになることだろう。
冨永大使、ありがとうございました!


最後に今日、ゴルフクラブから夫のところに送信されてきた「2013年 キンシャサ・オープンゴルフ
結果」を見てみよう。

プロ部門参加者      10人 (女性0人)
第1カテゴリー参加者   30人 (女性3人)
第2カテゴリー参加者   35人 (女性4人)
第3カテゴリー参加者   43人 (女性15人)

総参加者数         118人(女性22人)

夫が言った。
この3日間、どこかに旅行していたような感じだったなあ、と。
元気に夫婦で3日間のプレイをまっとうできたという幸福感でいっぱいだ。
心から参加してよかったと思えるキンシャサ・オープンゴルフの3日間だった。

この企画に関わったすべてのかたに感謝します。
ありがとうございました。

2 件のコメント:

  1. いっしょにゴルフ場に連れて行っていただいたような、
    短編映画を観ているような、そんな気分になりました。

    わくわくドキドキ…あ~、楽しかった!

    ご主人の言葉「どこかに旅行していたような感じ」が
    3日間をみごとに集約していますね。

    それにしてもhiroさんの文章にはいつも
    心がすいよせられるなぁ~。

    引き続き楽しみにしています♪

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  2. someiyoshinoさん!
    コメントをありがとうございます。
    いっしょにキンシャサオープンゴルフを楽しんでくださり、うれしいです。
    いまだに、あの3日間の余韻が続いています。

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